『追い込み』

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By田中和彦

競走馬には大まかに言って三種類の脚質があります。

「逃げ」「差し」「追い込み」。

三冠馬とか、名馬のほとんどは「中団・好位からの差し」。いわゆる優等生タイプです。

「逃げ」はやんちゃな不良(笑)。最初はいいんだけど、最後まで根性と脚が残らないことが多いです。

「追い込み」は寡黙な孤独癖のイメージがあります。レースによってはずーっと”後方まま”で終わり、ファンの期待を裏切ります。

が、一年に一度くらい、鮮やかな直線ごぼう抜きの勝ちを見せることもあって、そういうことを一度目にした人はもうダメです(笑)

馬券的にはそういう人はトータルは無残な結果となることが多いです。

ただ、競馬ファンの本当の幸せとはなんだろう・・・と考えたとき。その答えは100通りあります。

懇意にさせてもらっている作家・吉永みち子さんの元夫は吉永正人(故人)と言って、いつも最後方からいくタイプの騎手でした。

「そしてポツンと最後方に吉永正人。マイポジションをキープです」・・・なんて実況アナウンサーに言われていました。

実は僕も追い込み馬に騎乗したいタイプなのです。だから彼が好きでした。彼ほど勇気はないんだけれど・・・。

   ※     ※     ※     ※

松山大学女子駅伝部の取材で仙台に行っていた藤田勇次郎アナと玉井カメラマンを慰労したいから

呼んでくれない・・と言ったら、

「ニュースの特集が今日なんで、追い込み中です。時間が取れないそうです」と。

そりゃそうだ。申し訳ないことを言ってしまった。自分から報道現場に行けばいいんだ。

で。「追い込み中」のビデオ編集室にお疲れさん! を言いに行ってきました。

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今晩の「ニュースCh4」で8分の特集だとか。

大特集です。全国初優勝だもの。チームに二人共食い込んでいるから映像が違うし・・

仙台、お疲れさん!! オンエアーで見せてもらうね。

一言だけ・・・彼らに言葉を残しました。

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『砥部焼。そして、幸せなため息』

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By田中和彦

砥部焼の良さは、その日常性にあるとかねがね思っています。

60の窯元が揃う秋の砥部焼祭りのオープニング。
盛り上がる餅まき大会。
みきゃんと中村知事の人気ぶり。不肖、弊社のウイットも(笑)
若いカップルが食器を選びながら歩く幸せな後ろ姿。
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この秋祭りの担当営業は、かつてのラジオセンター時代の部下ちゃんだった制作マンのN君。
「来月12日で、樋又スタジオさよならイベントから10年です」とN君。
そうか、そうだったよね。一緒に燃えたよね。
2時間の生放送ドラマ。ラストキャンドル。涙を堪えたら情けなく詰まってしまった最後のご挨拶。
あれから…10年かぁ?!

砥部の町中で10年分のため息を。
後悔でなく、ちょっと懐かしく、幸せなシーンを一つ一つを思い出して…

『士(さむらい)ラジオ』

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By田中和彦

全国のラジオ業界で僕が「士(さむらい)」と認めている数少ないうちの一人、入江さんが松山に来てくれました。

彼の肩書きは(どれが適切なのか分からないんだけど)放送評論家・ディレクター&プロデューサー・・みたいな感じ。

ずっと前。

入江さんから「今度の民放大会のラジオシンポジュウムで”SNS時代のラジオの可能性~冷静と炎上のあいだ”っていうのを企画したんですが、そのモデレーターやってくれませんか?」という電話をいただいた。

はい、はい。いいですねえ。冷静と炎上のあいだ・・っていうのが!!と、いつもの二つ返事。

「では近づいたら、そのうち松山に打ち合わせに伺います」

  ※     ※     ※     ※

正直言うと「モデレーター」という言葉を知らなくて、なんか参考意見でもいう役くらいだろうと思っていたら、司会者とかコーディネーターみたいなのを、そういうらしい・・・。

無知とは恐ろしい。今更聞けない用語も増えてきた。最近では、キュレーターとか! (笑)

パネリストに真鍋かをりちゃんがいるらしいから、県人としてちょっと懐かしい、な。たしか彼女はウチの豚児と同い年のはず。
(やつも一浪時代、彼女の母校・横浜国立大を受験したし・・)

写真は打ち合わせ後の「くるみ」での記念ショット。店のご主人たちもご一緒。

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本日から「半端サムライ」は篭城してお勉強と準備を始めます。

残念!! (これはギターザムライだったな)

※入江たのし氏 1983年にニッポン放送入社。 オールナイトニッポンをはじめとする番組制作ディレクターとして活躍。
 1992年にニッポン放送退社。 以後テレビ、ラジオの番組企画や、webコンテンツのプロデュース、原稿執筆を行なう。

『くめさんの空』

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By田中和彦

小倉くめさんは障がいを持ちながらも、ずーっと明るく久万弁を駆使して、「詩」を、「哲学」を、「あるべき日本人の姿」を話してくれているラジオプレゼンターです。

「あんたら、自分のことばっかし考えて、ちーとポロなんとんと違うか!?」・・の口調が大好きです。

ちなみに、70歳におなりです。

で。南海放送の良心・・・と僕は呼んでいます。番組も20年をゆうに超えました。

年に一二度だけなんですが、今日は相方の宇都宮たみさんとご一緒に食事会にお誘いしました。

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三人とも60分以上、喋りっぱなしでした(笑)。

生き別れになった残留孤児の兄弟が何十年かぶりに会って、話したいことが止めどなくある、みたいに・・。

くめさんとはとにかく気が合います。

会社への帰路。

本町の電停でとべ動物園のピースバスと遭遇しました。

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ランチタイム明けの一瞬の風景。すっかり街は秋の風です。

※「ラジオエッセイ・くめさんの空」(日・午前8時10分~30分)
 プレゼンター:小倉くめ 聞き手:宇都宮たみ

  小倉くめさんは、弱者問題を通して人としての在り方を世に問う、季刊誌「秘めだるま」を発行されており、
  今年で創刊33年を迎える。

『ハートカクテルな時間』

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By田中和彦

深夜放送時代のリスナーさんの一人で、画家さんになったペンネーム「エイプリル・チューリップ」。
彼女は何度か結婚しているので、今の本名を知りません(笑)。
かと言って独身時代の名前を覚えているわけでもありません。
ずーっと30年。彼女は「エイプリル・チューリップ」なのです。

彼女がまたまた個展をするというのでランチついでに案内状を持ってきてくれました。

「早く来すぎたので、堀端から南海放送を描いてみました」
スケッチブックを破いてこの「絵」を。

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パリの街角風景が彼女の得意のテリトリーと知っていますから
松山市本町の「絵」なんて君に書かせて申し訳ないな、と。

「そんなことないですよ。この建物は”詩”を感じます」。

何代か前の社長に静かに感謝(笑)。おかげで芸術家の褒める社屋で仕事ができています。

絵を描ける。音楽を創れる・・・そういう才能をもっている人はいいですね・・羨ましいです。

「エイブリル・チューリップ」

絵とハートカクテルな時間をありがとう。

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※「隅川直美 作品展」11/10~11/15 ギャラリーリブ・アート
(松山市湊町4丁目 089ー941ー9558)で・・。ジュンク堂書店から歩いて1分です。