『天野祐吉さんという天才がいた』

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By田中和彦

松山の方は子規記念博物館の館長(2002〜2007)時代の印象が強いかもしれません。
彼は昭和40年前後は松山にいて「南海放送劇団」を率いていた脚本家、演出家、役者でもありました。
2006年の頃。あなたの志を継いでラジオドラマを創り続けています。
あなたの脚本が沢山残っていて(会社はいらんと言うので)僕が個人で保存しているんですが、そのウチの一本をリメイクさせてくれませんか…
そう子規記念博物館にお願いに行ったことがありました。
「いいね。好きにやりなよ」
製作費がないので、あの…
「今も昔もおんなじだな(笑)タダでいいから気にせずに作りな」
と、カッコいい江戸っ子弁で許可を頂きました。
天野さんの作品はどれもレベルが高くて説明ナレーションを省いてストレートに言葉をぶつけてくるそんなラジオドラマ。
リメイクしたその「県民性について」という作品を今夜21時から放送します。

ちょうど僕が「七人のゴースト」と同時進行でやりましたから、天野さんの作品に「ゴースト」で書いたラジオディレクターと編成局長のシーンを解説的に挿入しています。
(あれ?これどっかで…?と思われた方はそういう事です。ちなみに「我らの時代」というサブタイトルも僕がいらんことして付け加えました)
南海放送に天野祐吉という天才がいたのです。
今は編成をやっている柴田君が「ソローキン…」に次いで一緒にディレクターとしてやってくれた作品です。
10月20日が命日だった天野祐吉さん。
彼の作品を命日に一番近い日に編成したのは僕と柴田君の心からのオマージュです。
「よせよ」と天野祐吉さんは江戸っ子みたいに照れるでしょうが。

※放送日時:10月24日(月)21:00~22:00
『エフナンプレミアムアーカイブス70 』