20182/2
※キューとはディレクターが放送スタッフに始まりを告げる合図の事。通常「Qを振る」と業界では言われます。
今年の愛媛マラソンの制作マニュアルが届きました。
社外秘ですから内容は言えませんが、目標視聴率とか統一コンセプトや約束事がぎっしり書き込まれた冊子です。
「今夜の最終ミーティングにはスタッフに気合を入れにご挨拶に来てください」とプロデューサーに言われました。
去年、この話をしてみんなの前でプロデューサーを泣かしたものだから今年はしない話を・・改めて。
『その昔。僕が第一放送車の中継をしていた頃のボスだったTディレクター。
気がついた時は肺がんが骨髄転移して歩けない状態に。
本人の熱い希望に医者も折れて、愛媛マラソンの少し前に一時退院してソファーに寝転がった状態で、
各所に大声で指示をだし・・
マラソン当日もQを振り続けました。
南海放送のスポーツ中継が”魂の叫びのような情熱”を第一のDNAとして意識しているのは、
Tディレクター、”あなた”がいたからです。
”あなた”の姿をみてきた連中が今も、ディレクターやアナウンサーや技術スタッフに残っているからです。
だから僕は今年もいい放送ができると思います。
走る皆さん以上に、僕たちはそんな歴史や思い出を抱えているからです。』
愛媛マラソンに幸あれ・・。