『あなたがいたから、出来た事』

In Categoryヒコヒコ日誌
By田中和彦

当社には特番企画などを考える総合コンテンツ戦略室という組織があります。

その組織が一昨年。「赤シャツの逆襲」というラジオドラマをテレビドラマにしたいと提案してきました。

僕が大昔に芸術祭賞をいただいた作品でしたが、立場的には収支計画優先であれこれ注文をつけましたが、結果はうまくいきました。

去年の今頃。総合コンテンツ戦略室はロシア・日本交流年を背景にラジオドラマ「ソローキンの見た桜」のテレビドラマ化を提案してきました。

柳の下にそうそうドジョウはいないと、アレコレとまた注文をつけましたが、担当者の熱意で結果的にはGOサイン。

担当者はキャスティングと制作の相談に東京の平成プロジェクト・益田社長に面会します。

そこで彼女に一喝されるのです。

「何、それ?!何、考えてるの?!」
「やっぱりダメですか?!」
「こんなスケールの大きい話をテレビドラマの1時間なんて!何、考えてるの?!無理でしょ」
「・・・」
「映画よ、映画。日露合作にして、ロシアでも放映しましょう。」
「えーっ?!!!映画?!ロシア合作?!」

益田祐美子社長が業界で凄腕プロデューサーとして知られているのは、こんなところです。

彼女の読みと決断に“(井の中の)田舎のかわず”はついて行ったのです。