今日から4月入社のキャリア採用を含む新人の皆さんの研修が始まりました。
いつも1番最後に僕はお話するんですが、今年は予定がぎっしりで後半予定が取れず、人事部が「なら今日のトップバッターで」と。
原稿を午前中に二本あげないといけないから、ラジオドラマ「ソローキンの見た桜」を聴いていて・・・(笑)ねと、手抜きしてその間に書き上げました。
新人時代。
一番つまらなかったのが「研修」。眠気と闘いながら「早く仕事がしたい」と思ったものです。
“研修という名の苦行”を乗り越えて、早く第一線に出てきて下さいね。

通夜の挨拶でこのお話をしていたら、不覚にもこみあげてきて、翌日の本葬儀では省いたのは「母と桜」の思い出でした。
1972年春。大学の入学式。18歳の僕と40歳の母親はキャンパスの桜吹雪の下にいました。
近くの大隈重信像や遠くの大隈講堂を見ながら、受験勉強を終えた感慨に耽っていた時。
母が「ええ、大学やねえ」と一言。田舎の人間だったから東京大学と愛媛大学しか母は知らなかったのです。
そうだろ・・・と相槌して母を見ると、その視線は桜に行っていて、眩しそうに微笑んで桜を追っているのです(笑)。
そこかよ?!
・・・と心の中で突っ込んだことを忘れません。
以来、冗談で「死ぬなら桜の季節がいいよね」と言っていたのに中途半端な夏に亡くなってしまいました。
弟や豚児が同じ大学に決まった時も・・・
「あそこはええ大学じゃもん。良かった」と。宙を追うような目で・・・。
あっ?!その目は桜だ・・・(笑)と、僕だけはわかっていました。
それが、母と桜の思い出です。
ソローキン・・・ならぬ「母の見た桜」

※映画「ソローキンの見た桜」ノベライズ 絶賛発売中です。
画像は、SerenDip明屋書店(アエル松山)
一昨日の土曜日は、ロシア大使夫妻との濃密な時間を過ごしました。
お二人の出会いはどこでですか?
「はい。職場結婚です」
・・・みたいな立ち入った話(笑)はする癖に、
もっと大事な話はなかなか切り出せないワタクシ。
そこはカラキシ意気地が無い。
或いはジェントルマンに振舞ってしまう。
ロシア兵墓地から松山城に・・・金髪カップルのお二人は実に仲がいい。

取材にわざわざ東京から来た週刊「新潮」のハンサムな記者さんが・・・
「大使。この地元ではプーチン大統領にロシア兵墓地の墓参に来て欲しいという動きがあるみたいなんですが、どうですかね?」と。
ズバリ切り込むあたりは・・・さ、さ、さ、流石です。
別れ際、記者さんの耳元で囁いときました。
「ありがとうね」

三井物産 安永竜夫社長(中央左/愛媛県出身)、ミハイル・ガルージン駐日ロシア連邦特命全権大使(中央右)
3月13日(水)に全国発売されるノベライズ「ソローキンの見た桜」(ワニブックス)の早刷りが出来てきました。
一月末にお話をいただいて、まだ二か月たっていない今日、こうして本に仕上がってくる。

プロのスピード感は違います。
というか、業界・業界にプロフェッショナルがいるのですね。
・・・改めてそんな事を感じます。
本の“あとがき”を書かせてもらっています。
帯にはその抜粋も・・・。

明屋書店など全国で3月13日(水)に発売されます。(1400円+税)
読んでから、映画を観るか?!
映画、観てから読み直すか??
ちなみに書店には僕直筆のポップが飾られます。
字が下手なところは目を瞑ってください。
作家・早見和真さんの絵本「かなしきデブ猫ちゃん」が3月25日に発売になります。
そのご挨拶に“マル”と早見さんが南海放送に来てくださいました。

「子供が本を読まないと嘆く親が多いけど、あなた達がそもそも読んでないじゃないですか?!・・・って、いつも思います」と、早見さん。
僕と全く同じ考え方!!にまず、共鳴しました。しかもよくぞ、縁もゆかりもない街に住んでくださっている。
「松山を日本一子供が本を読む街にしたくて僕はデブ猫を書いたんです」と。
・・・本日より、大の早見ファンになりました。
※アエル松山のセレンディップ明屋書店で3月24日(日)13時~15時。
早見和真さん と かのうかりん さんのサイン会があるらしいですよ。