『漱石が愛した街はどっちでショー』

In Categoryヒコヒコ日誌
By田中和彦

…そんな企画を考えて、一面識もない熊本放送のラジオ制作部に電話したのは、確か大昔「松山ー熊本」直行便が開通するというニュースを聞いた時。

僕のアナウンサー時代。

お互いの局から「わが街こそ!!」とひたすら言い合うトークバトルで一応ゲストに地元の漱石研究家をつけてやりませんか?!セールスは各局処理でどうでしょう。…と熱く語る。

「良いですねぇ」と二つ返事。

こういう時。保守的な部長さんだと「正式な要請書と企画書をいただいてからにいたします。技術部にも聞いてみないと…」みたいな返事になるんです。

が、熊本放送とか中国放送とかの老舗局に限ってノリがいい!

「1時間は欲しいですね」と熊本の部長さん。
はい、できれば…と、トントン拍子でした。

夏目漱石
…松山在1年 代表作「坊っちゃん」
…熊本在4年3ヶ月 代表作「草枕」「二百十日」

熊本では意外と漱石に対してイメージが薄いらしいのです。新婚時代だったし、長女が生まれた地なのに…

「草枕」がマジな文学作品で、猥雑な「坊っちゃん」に比べて(笑)市民に読んでない人が多いせいなのかもしれません。

大文豪には失礼ながらこの人、「松山」「熊本」「ロンドン」と行った先々、二度と来るものか?!と出て行っている(笑)

東京以外は駄目だったんですね。

熊本もいい街なのに…。
(ロンドンは一泊二日しか経験ないからわからない)

漱石もいた熊本の朝。

ホテルの朝ごはんで「うまかもん」いただきました。