山口放送の知り合いに頼んで、テレビ番組「奥底の悲しみ~戦後70年、引揚者の記憶」のDVDを見せてもらいました。
・・立ち竦みました。
昭和20年の古地図に残された「特殊婦人相談所」という場所が、山口の港町になんであったのか?
ほとんど90歳を超えている関係者の取材を丹念にしてまとめた作品です。
「特殊婦人相談所」・・満州から引き上げてくる途中、ロシア軍に陵辱され、暴行されて「妊娠」や「性病」に罹患したおびただしい数の女性たちのための場所でした。
僕のようにエンターテインメント番組しか創ってこなかった人間は、とにかく、その事実の重さに立ち竦みました。
戦争ものというと「反」とか「ナショナリズム」を煽るものが多くて、僕は辟易することが多かったのですが、さすが「正義」の山口放送。 (「正義の・・・」友人も尊敬する方も多いこの局を僕はいつもそう呼んでいるのです)
“煽るでなく、罵るでなく・・”を貫いたのは流石です。山口放送らしい。
今年度の日本放送文化大賞の候補作品の一つ。
「賞」云々などはもしかしたら、どうでもいいのかもしれない・・そんな気持ちにさせられる「作品」でした。
老婆がポツリ言った一言が胸に残りました・・「戦争に負けるということは、そういうことなんです」
制作ディレクターと山口放送に脱帽です。
思い立って、過去のラジオドラマの資料・写真の整理ファイリングを始めました。
取っ掛かりは、年代順でなくて、やはり・・思い入れ順(笑)。
全国から賞賛を受けた作品より、運悪く”栄光”に一歩届かなかったモノの方がいつまでも心に残ります。
(うちは一人しかいなかったからピンと来ませんが・・)
馬鹿な子供ほど可愛いと世間は言いますよね(笑)。
そうかもしれません。
2012年に創った「藤原純友(すみとも)」。
海賊なんかじゃない!・・
と世間にそれだけを言いたかったラジオドラマ「純友ロック」
何年か後。この会社の後輩の誰かが、これに挑む時、リベンジしてくれる参考になればと・・(笑)。
2012年にはこんなアホな先輩がいて、こんなことを真剣に考えていたのかと、笑ってもらうために・・。
10月1日。雨の開局記念日です。
オレンジのyoshie inabaで今年は勝負します。
お見せできませんが(笑)、下着はヒコヒコタイムのリスナーさん達から頂いた還暦祝いの赤い勝負パンツです。
放送局の今日が、お正月。
62年前の午前5時45分。糸居五郎さん(後のオールナイトニッポンのDJ)のステーションコールでラジオ南海の放送が始まりました。
どうぞ。
愛される局であり続けられますように…。
どうぞ。
糸居さんの魂が継続しますように。
「めざせ日本一!恋するみきゃんえひめの旅(愛媛県政特別番組)」
10月4日(日) 16時00分~16時30分
老舗局だからこそなんですが、(友達のNPO組織のキャッチコピーをいただいて)
「敷居は低く、志は高く・・」と社内で叫んでいたら・・・
社員チャンたちの”志”のその後は知りませんが、社長室の敷居だけははやたら低くなりました(笑)。
「10月4日(日)午後4時から放送の『みきゃんの特番』の中で、
西条のゆるキャラ「チャップン爺やん」水の精の声をお願いできないでしょうか?
チャップン爺やんは石鎚山の天辺にすんでいるんだ そうです。」
・・・と、テレビディレクターからの依頼メール。
(チャップン爺やん)
このキャラクター32324歳らしいよ。僕の声でいいの?
「低音を意識してやってください」
で、しましたけれど・・・(爆)。
西条の皆さんに「イメージが違う!」と叱られないかしらん。
パソコン用の白い老眼鏡といつも使っている遠近両用の青いメガネ。
最近は完全裸眼の方が一番よく見えるようになりました(笑)。人の機能の不思議です。
人生も・・かくあればと思います。人を裸眼で見ていきたいな、と。
「東海道中膝栗毛」の作者、十返舎一九の本を読んでいたら、彼が死ぬ時まで”洒脱”を通したことを知り、ちょっと感動しました。
辞世の句が「・・・煙とともに 灰左様(はい。さよう)なら」(笑)
遺体の頭陀袋(ずたぶくろ)に、線香花火を詰め込んでいて、荼毘に付す時に花火が舞い散り、会葬者が驚いたということです。
実に鮮やかな、滑稽作家らしい「さよなら」ですね。
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ところで本日、愛媛県警察本部で愛媛県警と南海放送、FM愛媛による「災害情報の放送等に関する協定」の調印式が行われました。
南海放送は、災害情報をきちんとお伝えするために「送信ネットワーク」の強化を図ろうとワイドFMの送信局を順次建設しています。
今回の調印により、報道情報の入手がより確実なものとなることは喜ばしい限りですし、みなさまの「安心・安全」につながると思います。
「いざとなったら、ラジオ!」
どうぞお忘れなく・・おそばに置いといてください。
十返舎一九なら、どんなキャッチフレーズをつけただろうなと、思いました。