20179/10
仏教でいう四十九日法要明けに香典返しをすることを「満中陰志」と言うらしいです。
必ず遺族からの御礼文がついているけど、ほとんどの人は読みません。
当日の「会葬御礼」もそうだからと、僕は定型文をやめて、自分で書きました。
葬儀社の人が「満中陰志」もお書きになりますか?
というので、勿論!と。
義理で来ていただいたとしても、僕は人情だと感じているんだから、
面倒だけど僕の心意気だし、もっと格好よく言うと”純情”なのだから…。
それは・・先輩のYディレクターから教わった事。
彼と組んで番組をしていた頃。
冒頭あいさつから原稿をびっしの書き込んでいる台本だったけど、
僕は自分の言葉と感覚で喋りますから・・・と台本を無視。
ところが毎週、Yさんはびっしり書いてくる。
さすがに悪いなと思って、もう一度冒頭の挨拶文は書かなくていいですからと言ったら、
「いいんだよ。ディレクターの心意気だから・・」と。
今。そういう台本を書いているディレクターは一人もいなくなりました。いい悪いは別にして・・。
見あげれば、松山城は秋の雲におおわれています。
休日を幸いに、素足でデスクに向かいます。
「このたびはご愁傷様でした」と声をかけてくれたコンビニの店員さん。
そこで買ったカフェラテと偶然流れてきた「ディスペラード」(イーグルス)をお供に・・・。
※Desperado/Eagles 1973年