『拝啓。猪瀬直樹 様』

In Categoryヒコヒコ日誌
By田中和彦

10月16日に南海放送に講演に来てくださる作家・猪瀬直樹さん。
(ほぼ満員のご応募をすでにいただきました。まだの方お急ぎください)

たくさんのインテリジェンシーが詰まった著作は、好きな順序を付けられませんが、
中でも日本テレビの成り立ちの頃、正力松太郎や力道山について書かれた『欲望のメディア』は、
今だに赤線を引いた箇所を何度も読み直しています。

東京に行って猪瀬さんと打ち合わせをしてきた担当のY君。
「一緒に飲むことになるんだったら、田中社長にこれを読んどくように言っときなさい」と、
3冊の本を持ち帰ってきました。

うち2冊は読んでいなくて、今その一冊「さよならを言ってなかった」を・・・。

急性の脳腫瘍で奥さんが亡くなることになる半年前にお二人にお会いしていたから、思い出もひとしおです。

『花嫁』(はしだのりひことクライマックス 1971年)。

ボブ・ディランの『見張り塔からずっと』がお二人の、あるいは作家・猪瀬直樹誕生前の
不安に満ちた頃の思い出の曲だということも初めて知りました。

拝啓。猪瀬直樹様。

人生は、青春は、深いですね。

・・僕はまだまだ浅瀬しか歩いていない気が致します。

『四国初上陸!』

In Categoryヒコヒコ日誌
By田中和彦

隠蔽捜査シリーズの売れっ子作家・今野敏さんが南海放送にいらっしゃいました。

今野敏さん

四国初上陸なんだそうですね?
「ゴジラじゃあるまいし(笑)。台風より早く上陸したかったのに、
台風はあっちに行ったみたいですね」と今野さん。

ちなみに一行の皆さんも愛媛繋がりで、
今野事務所のマネージャー黒田さんはお祖父さんが大昔の松山市長さんでした。
(黒田政一さん・・松山市の名誉市民)
今野さんの担当である中央公論新社の菅さんも今治の方・・。
「初上陸なんで、地元に気を使いました(笑)」・・などと。

隠蔽捜査の主人公・竜崎伸也警察署長みたいにクールなトップになりたいんですが、
なかなかそれができないです。

「あの小説の通りにやったら、総スカンだよ(笑)」。

サインを頂いてご満悦の僕。
ちょっと、幸せです。ほら、顔に出てるでしょ。

※今野敏氏(1955年、北海道生れ)
2006年『隠蔽捜査』で吉川英治文学新人賞を、
2008年『果断―隠蔽捜査2―』で山本周五郎賞と日本推理作家協会賞を受賞。

※黒田政一氏(1885~1975)昭和21年から4期、松山市長をつとめる