『スポーツ中継の伝統。そして、その美学』

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By田中和彦

資料準備は完璧にやるが、それを他人には見せない。
放送の準備のために時間外手当などは求めない。
なにより。先輩や同輩の放送をなぞらない
・・・それが我社のスポーツ・アナウンサーの心意気。伝統の美学でした。

時間外申請をしない・・はブラック企業になりますから(笑)
管理職がちゃんと手当をしていましたが。

00000018.20150208_愛媛マラソンスタート前群集

00000019.20150208愛媛マラソン毘沙門坂(写真:第53回大会)

さあ。
ローカル局では例のない6時間10分のスポーツ生中継。
愛媛マラソンのカウントダウンです。

0205中継車10205中継車2社内外を含めて150人の放送スタッフ。27台のカメラ。

ネクタイ

せめて、僕にできることは。彼らへの感謝の言葉と
当日の青空を願い、ブルー系のネクタイで出勤することだけです。

2016 2/5
モーリス・ホワイトの訃報あり。
故に、アース・ウインド&ファイヤーを聴きながら・・・。

Maurice White
Earth Wind & Fire

『あなたの・・一言』

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By田中和彦

“ふるさと再発見”をコンセプトに制作したラジオドラマは30本くらいあるんですけど、自分の出身地を取り上げたのは一本だけでした。

伊予市にある源範頼(義経の兄、頼朝の弟)の墓。
「鎌倉神社」にまつわる子規と漱石の友情物語をフィクション構成したものでした。
コンテスト結果も2番で(この世界。2番じゃダメなんです)、10年以上も前の作品のことを伊予市の文化協会の先輩が覚えていてくださって、講演依頼をいただきました。

で。昔のノートを引っ張り出してきました。

ノート表紙

僕のドラマ資料は全部、このタイプの大学ノート。いかにもA型らしいワンパターンです(笑)
この頃は社内で、難しい上司の局長さんと人間関係が上手くいかず、番組制作に逃げていた頃でした。
加戸知事が誕生して間もなく、かれのラジオエッセイ番組を立ち上げた頃。

ある週の収録で「合わない上司と付き合う方法」をテーマにしたら、加戸さんが・・
「マイナス20%との人といる時を耐えたら、間違いいなく20%以上のプラスになって返ってきます。貯金をしていると思っていたらいいんです」と。

懐かしい資料ノートを眺めていて、ドラマ中身のことよりそんなことを思い出しました。
いまだに加戸さんを好きでいるのは、あの時、その一言で随分救われたからでした。
本当のドラマは自分なのですね。

ノートの中

(・・に、しても下手な字だ・・・笑)

カーリー・サイモンの「うつろな愛」で月曜日の朝が始まります。

※Carly Simon 「You’re So Vain」

『グレン・フライに…さようなら』

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By田中和彦

ミャンマーの街でグレン・フライ(Glenn Frey)の訃報を聴きました。

イーグルスの中にあって、一番イーグルスらしかった人。ある音楽評論家はイーグリィな奴(笑)と表現してました。
即ち、首が痒くなるくらいベタベタのラブソングを創った男…って、事です。

ウエストコーストサウンドなのに、まるで演歌!(笑)。
でも、そこが僕は好きでした。どのバラードも泣けました。
ドン・ヘンリーのような神経質な「哲学」よりも、僕は本当は“ベタベタ”が、好きなのかもしれませんね(笑)。

女性

今朝、移動中。
ミャンマーの路上両替商の女性を見かけてから、
「恋人」(The one you love 1982年のヒット)が国際会議の間中、
頭の中を駆けめぐっていました。

会議

拝啓  グレン・フライ様
日本という島国に産まれた中年DJ男が、さらにそっから5000キロも離れた東南アジアの街角で、あなたを終日思いました。
「デェスペラード」でなく「恋人」を歌いながら…。

イーグリィでしょ(笑)。

…さようなら。僕の青春に名曲をいっぱいありがとう。

『アジアはどこも元気です』

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By田中和彦

今、ホテルでやっとWiFiが通じました。
気温32度のミャンマーの朝です。

昨夜は高校の同級生であるミャンマー大使。
樋口閣下に歓待されました。
※日本大使館の風景はSNS掲載不可なので、残念。

ただ。応接室に飾られた天皇皇后両陛下のお写真とアウン・サン・スーチーさんが、日本に対して好意を持たれているという話は、印象的でした。

バンコクエアー

写真はミャンマー入りした飛行機です。とても古い機体で怖かったのですが、外見はご覧の通り可愛かったです(笑)。
これから中村県知事、樋口大使、森田県商工会議所連合会会頭とのインタビュー収録です。

同行記者のM君の手伝いをちょっとはしないと…申し訳ないですからね。

取材風景

※写真は大王製紙のタイ工場で佐光社長にインタビューしているM君。
おかげで僕は元気です。

アジアはどこも元気です。

『ラジオを考え直さなければ…』

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By田中和彦

まだ暗い早朝。空港まで送って貰ったタクシーのなかで、粋なJAZZが流れていました。

CDですか?

「いえ。ネットラジオです。JAZZ専門チャンネルの…。ほら、スマホを繋いでます」

自分もロックチャンネルを聴いているけど、そうか、それが当たり前の時代になっているんだ。

15年ほど前。ラジオの統括部長になった時。
若手のディレクター達が余りにも曲を知らないので、2000曲をセレクトしてミュージックガイドブックを作り、この中から選曲しなさい!…と、やった過去。

まずは、タクシーの運転手さんにいつも聴いて貰える番組を。音楽を、と。

タクシー

…練り直さないと、な。戦略を。

…そんな事を考えながら、ミャンマーに飛びます。
気分は、スティーブ・ウィンウッドの「青空のバレリー」です。

Steve Winwood 「Valerie」