『粋な笑顔。そして、室町時代』

In Categoryヒコヒコ日誌
By田中和彦

能楽師”人間国宝”の梅若玄祥さんが会社に寄ってくださいましのでトップとお会いいたしました。

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僕の隣に立っているのは茶人・木村宗慎さん。

木村くんは高校の後輩ですが、彼の大胆で広範な人的ネットワークがあったからこそ”人間国宝”を今回、宇和島まで引っ張ってこれたみたいです。

よく、声をかけれたねえ。

「ま、お茶も、お能も室町時代からの流れですから・・」

・・・ですけどね(笑)。

僕ら素人は”人間国宝”と聴くと、頑固一徹の宮大工の棟梁のイメージがどうしてもあるんです。

ところがこの包み込むような玄祥さんの笑顔。

梅若玄祥さんが大昔にロマンチックな恋をして、今に至られていることも知っています。

そんなものをすべて含めて、その人柄や人生の全てが人を惹きつけるような微笑みになっているような気がします。

所作も眼差しも言葉遣いも・・・すべて「粋」なのです。

見習いたいです。憧れます。

お茶も、書道も、踊りも、謡も、なんなら着付けも、・・・・なんにもできない僕だけれど。

梅若玄祥(うめわかげんしょう)さん 1948年2月16日生まれ、68歳
観世流シテ方能楽師。現代を代表するシテ方の一人として知られ、数多くの賞を受賞。
宇和島藩伊達家ゆかりの民謡「宇和島さんさ」を後世に残すため、統一した振り付けを考案。