『私もあなたと泣いていい?』

In Categoryヒコヒコ日誌
By田中和彦

コンビニで飲料水を補給して、さあドラマ台本仕上げるぞと、会社の裏口から入ろうとしたら、
自転車に乗った男性から・・「田中社長。こんにちわ」、と。

映画監督の大森研一さんでした。 監督、何してるの?
「いよいよ7月2日に映画が封切りですから、知り合いのとこや、喫茶店にポスターを配っているんです」

宇和島伊達400年記念映画『海すずめ』のこと。

http://umisuzume.com/

すでに汗だくの監督。
自転車の後部席のダンボールみたいな箱にはたくさんのまるまったポスターが・・。
頑張ろうね! と声をかけあって別れました。

ちょっぴり勇気が・・。世間がみんな遊んでいるわけじゃないんだ。
監督だって自転車に乗って自分でポスターを配っているんだ。

僕だって、日和(ひよ)る訳にはいかない。
モノづくりの魂とはそういうもの。

ふと、大昔の深夜放送時代の歌が蘇りました。孤独を共有する若者の歌。
兼田みえこの『私もあなたと泣いていい?』
・・・知らないだろうなあ。

兼田みえこ『私もあなたと泣いていい?』1969年リリース