『加戸守行さん(85)に捧げる』

In Categoryヒコヒコ日誌
By田中和彦

前・愛媛県知事の加戸さん。
あなたの訃報を今朝になって知りました。
今、2015年4月にご一緒に行ったアラスカでの舞台公演「オーロラになったサムライ」の写真を眺めています。

この半年前に肺がんが見つかっていましたが、
「老人は進行が遅いから大丈夫だよ。だけどタバコはやめさせられたよ」と陽気に僕に話されました。
写真は戒田節子座長が開演前に幕の裏側でキャスト、スタッフに最後の気合いを入れているところです。
その真ん中にいる白髪のあなた。
あなたはいつも楽しそうに、その場所その場所におられました。
映画「ソローキンの見た桜」の冒頭シーンにもでていただきました。
貴方から学んだ事で一番は“神様・仏様との付き合い方”でした。
「田中君・・・僕はね。神社仏閣どこであれ手を合わせても、神様や仏様にあーしてくれ、こーしてくれは言わないんだよ。どうか見ていて下さいこの加戸守行を・・・としかね」
3月21日(土)に亡くなられて通夜葬儀はそっと済まされていたと。香典・供花・弔電など全てご辞退。
それも貴方がいつも言われていた作法でした。
だからありきたりのお悔やみの言葉は一切申し上げません。でもこれだけは言わせて貰います・・・。
“ありがとうございました”
貴方の作法を真似て生きていきます。