『嘘を真実に、ほんものをフィクションに』

In Categoryヒコヒコ日誌
By田中和彦

1965年の映画「東京オリンピック」を市川崑が撮ったことに続いて2020年のオリンピック映画を担当する事になった河瀬直美さんの講演を聴きました。
市川崑監督は結果のわからないオリンピックの記録映画なのに撮影前に脚本をまず書いたのだと。
彼の当時の文章をなぞりながら河瀬直美監督は話します。
「夢を現実に 嘘を真実に ほんものをフィクションに」
イマジネーションの世界を市川崑はそう言っていたのですね。
僕が一番大事にしている『イマジネーション』の本質を彼はそう喝破していたのですね。
小学校5年生の春休み。
伊予市の朝日館で当時松山南高校3年生だったおばさんと一緒に観た映画「東京オリンピック」
バレーボールのシーンで「河西さーん!」と手を叩きながら声をあげていたおばさんのことを思い出しました。
公開時。これは記録映画ではない!と時の大臣達にボロカスに言われた市川崑。
だから・・・河瀬直美監督は気が楽だよね(笑)
今日はこれからとても楽しみな1日。
イマジネーションの世界で僕も泳ぎます。