『ハイヤー&ハイヤー』

In Categoryヒコヒコ日誌
By田中和彦

元DJらしい事を書き残しておきます。
ソウルシンガーのジャッキー・ウィルソンが「ハイヤー&ハイヤー」をヒットさせたのは1967年。
(と、いっても全米6位くらいでした・・・確か)
しかし。僕がこの歌を初めて知ったのはそれから10年後。
1977年にリタ・クーリッジがカバーしたのを聴いたからでした。
1967年には中学生だった僕も、
1977年には新人のアナウンサーになっていたのです。
好きで入った放送局でしたが、洋楽のちゃんとした番組がないことや、レコード室の購入計画もきちんとしていないなど、僕はかなりショックを受けました。
1977年頃。社内でラジオは軽視されていましたし、軽視されているのをなんとかしてやろうという先輩もいませんでした。
「ハイヤー&ハイヤー」は簡単に言えばラブソングです。
“あなたに出会えて、私は生きがいを見つけたの だからなんにも 今は怖くはないの”
・・・みたいな歌です。
僕はジャッキーウィルソンの「ハイヤー&ハイヤー」を5月12日に放送するラジオドラマのラストテーマにしました。
「ソローキンの見た桜」そのものよりも、ロシア兵墓地を全国に発信した無名の作家・才神時雄の存在を知った時、僕は熱くなったからです。
“あなたに出会えて 私は生きがいを見つけたの・・・”
まさに歌のままの気分になりました。
だから恥を忍んで、立場もわきまえず彼の為のラジオドラマを創りました。
で、ラストはこの曲に決めていたのです。脚本を書く前から。
youtubeは法律的にカバーされていませんから、このブログに貼り付ける事はできません。
だから、そっと見てください(笑)
モノクロ画面で二人のダンサーが踊っている映像のジャッキー・ウィルソン「ハイヤー&ハイヤー」を。
軽い曲なんですが、そのうちなんだか泣けてくるんです。
男と女の恋の物語でなくても、燃えるものに出会えた喜びを表す楽曲でこれ以上のものはありません。
まだ、そんな“人”や“何か”に出会っていない人にも「夢」を与えてくれる曲です。
『それではお送りしましょう。幸せになりたい貴方に!!ジャッキー・ウィルソン「ハイヤー&ハイヤー」!!』
・・・なんてね。

桝形浩人さんと松岡宏忠アナ

戒田節子さん

【ラジオ放送スケジュール】
5月12日(日)午前11時~シンポジュウム「才神時雄の青春」
          正午~ラジオドラマ 「ソローキン女史の憂鬱」

愛媛松山にあるロシア兵墓地を広めた作家・才神時雄に焦点を当てながら、
映画「ソローキンを見た桜」を越えるラジオドラマを作ると息巻く女ラジオ局長と制作ド素人部下のコメディドラマ。
作家・才神時雄役を劇団P.Sみそ汁定食主宰の桝形浩人さんが。
その妻で、今回語りも務める才神ゆりの役をみかん一座座長の戒田節子さんが務めます。