今週は「ゆめモグ天気予報」と題して、春休み中の小学生が天気キャスターに挑戦する企画を「ニュースな時間」の中で放送しています。

毎日、個性の違う子どもたちが登場し、原稿読みの練習や出演を一緒にしている私たちもとても楽しみなコーナーです。その中で、きのう出演してくれた小学生が「あすは雨の予報なので、きょうのうちに桜を見ておいたほうが良いでしょう」という概況を読んでくれたので、終業後に会社の前で、お堀端の夜桜を撮ってみました。

肉眼では暗闇だったのですが、スマホカメラの力たるや、恐るべし。真っ暗な空は紺色に、水面にうつる桜までも幻想的に写し取ってくれました。

さっきスタジオの窓から覗いてみると、きょうの雨で既に散ってしまった花びらがお堀に浮かんでいましたが、こんな風に桜を散らしてしまう雨のことを「花散らしの雨」と言います。また「桜流し」なんて言い方もあるそうです。

そして散った花びらが水面に浮かび列になって広がる様子を「花筏」、それを浮橋にたとえた「花の浮橋」。写真のように桜の花が満開で夜でも明るく見える様子を「花あかり」。桜の時期の冷え込みは「花冷え」。日本語には「桜」にちなんだ美しい言葉がたくさんありますね。

満開を大きく過ぎる前の雨だから、どうかもう少し桜が楽しめるように散る花弁は少なめでありますように。

今年も桜を愛でることが出来ることに感謝する春の日です。