準々決勝1試合目 今治西-帝京第五
家で観戦。
失礼ながら映像の音声は消して、中継は南海放送ラジオで聞いた。
松本直幸先輩が中継担当だった。
第1シードのカード、そして90回の記念大会。
何か歴史的なことを盛り込みたいと、松本さんは毎晩遅くまで準備していた。
野球中継などを聞く度に男性アナウンサーを尊敬してしまう。
普段は さほど敬っていないのだが、スポーツ中継はさすがだと思う。
実況しているだけではない。状況に応じての情報やへぇーと思うような小ネタを盛り込む。
何だろう、女では追いつけないところがある。 私に限ってかもしれないが。
普段の松本さんは穏やかで、ベラベラ饒舌という人ではないのだが、
実況となると なんと淀みなく、なんとスマートに、それでいて緩急のある その声に聞き惚れていた。
ずっと昔、先輩♂アナウンサー達が「松本はいい声をしていて羨ましい」と誉めていたのを思い出した。
―― 民さんも そんな事を思い出したのかもしれない。
松本さんに 「 実況を聞いて門田さんを思い出した 」 とメールを送ってきたらしい。
松本さんも 「 実は実況をしながら門田さんの事を思い出していた」 と私に話してくれた。
江刺伯洋以上の南海放送アナウンサーの胸にはいつも 門田秀広 が 居る。
門田さんは今なお 後輩達を心配してくれているのかもしれない・・ いや間違いなく。
門田さん・・ 厚かましいお願いですが、できれば ▼岡を心配してやってください。
「 ▼岡は いい声をしていて・・ 」 ―― ここまでは 若き日の松本さんと同じだが、
その後に続く言葉は 「羨ましい」 ではなく、「得してる・・」 ―― だ。 頑張れ、▼岡!