朝 メールが届いた。
誰からだろうと思ったら、
保育園に上がる前からの 幼なじみだった。
何だろうと思ったら、
何でもなかった。
ただ何となく、出勤の電車の中で私達 田舎の友達の事を思い出し
「 元気?」 と 送ってきた。
困った。
カラ元気だ。
そんな返信が欲しいだろうか
宛名アドレスのメンバーは、みな優しい返信をしてくれる友だ
困った。
明るくふるまう余裕がない
ま、いいか、 友達だから
・
もうすぐ 誕生日だね。
朝 メールが届いた。
誰からだろうと思ったら、
保育園に上がる前からの 幼なじみだった。
何だろうと思ったら、
何でもなかった。
ただ何となく、出勤の電車の中で私達 田舎の友達の事を思い出し
「 元気?」 と 送ってきた。
困った。
カラ元気だ。
そんな返信が欲しいだろうか
宛名アドレスのメンバーは、みな優しい返信をしてくれる友だ
困った。
明るくふるまう余裕がない
ま、いいか、 友達だから
・
もうすぐ 誕生日だね。
取材途中、運転手さんが 「 寺尾ちゃん、あそこ見て、亀がおる!」 と指す方向をみると
確かに、少し距離があっても ソレ とわかる大きさの 亀がいた。
ミドリガメではない。 亀というより、カメ。 異国情緒が漂う?山型の甲羅。
車は急に止まれないので、別の場所にいた撮影スタッフを拾いに行ってその話をした。
「 警察に届ければいいのか? ニューススタッフに伝えるか? とりあえず行こう!」
と、さっきカメがいた現場にみんなで急行した。
カメはいなかった。
「 確かこの辺りに・・ 」 私達はカメが居たあたりをうろうろ視線をおとして探した。
スタッフの一人が一軒のお宅の小さな裏門扉が開いていることに気が付いた。
犬を飼うスペースのようだが、もしかすると、ここから逃げたカメか? ・・・まさか。
しかし、そのお宅の玄関には動物の石像が飾られてあり、カメの石像もあった。
「 やっぱり、このお宅じゃない!?」
と同時に、川の方で探していたスタッフの声が聞こえた 「 こっちに いた!」
私達が駆けつけると、カメは、
近くの工場の人が置いたであろう川岸のプランター棚の下で草をベッドに丸くなっていた。
「 警察に!」 「 いや待て、そこの家の人が飼っているカメかもしれないから 」
私達はさっきのお宅に行き、カメを知っているか聞くことにした。 「 あのこちらで カメを・・ 」
カメは、そのお宅のカメだった。
どうやら気が付かない間に抜け出したらしく、飼い主さんに抱っこされて帰った。
工場のおいちゃんたちにも御礼を言って、みな ホッとして別れた。
実際の取材より スリリングだった。
カメラは回していなかったけど、迷子のカメ捜索案件はこうして一件落着した。