会社の机を片付けていたら
なんだか縁起の良さそうなものが
あれこれ出て来た。
どれも書類に埋もれていた。

(・・・どおりで。)

心を入れ替え、さぁ帰ろうとしたその時
向かいの席に置かれていた
書類越しの黄色い猿と目が合った。

・・・君はたしか・・・縁起猿さんだね?
なぜ御主人様?向きじゃなく、こっち向いてるの?

ま、そんなことを固く考えてはいけない。
こいつぁ夏から縁起がいいに違いない!

よろしく、さるさん!

 

・・・縁起も気から。