映画館に足を運んだのは久しぶり
面白そうな映画もしばらく行く気にならなかった
そんな私が 「 行かねば!」 と腰を上げた
瞬きするのを忘れていた
瞳が潤むのは渇きを癒すためか
スクリーンの中は皆 笑顔だった
愛が溢れていた
みんなひとつの方向に向かっていた
みんなひとりの動きに魅せられていた
彼の魂まで殺してはいけない
映画館に足を運んだのは久しぶり
面白そうな映画もしばらく行く気にならなかった
そんな私が 「 行かねば!」 と腰を上げた
瞬きするのを忘れていた
瞳が潤むのは渇きを癒すためか
スクリーンの中は皆 笑顔だった
愛が溢れていた
みんなひとつの方向に向かっていた
みんなひとりの動きに魅せられていた
彼の魂まで殺してはいけない
腰が痛いが、なかなか重い腰があがらない。
友人が接骨院に行っているので場所を下見で教えてもらうと
「 おじいちゃん おばあちゃん ここ 」 と 看板に書かれてあった
―― ちょっと たじろいだ。
しかし ひるんでいる場合じゃないかと、翌日訪ねてみたら
とても おじいちゃんのものとは思えない スポーツカーが止まっていた。
―― またまた たじろいだ。
青年の隣の治療台で腰をバキバキやられる勇気はない。 (←経験がないので勝手な想像)
やっぱりダメだ・・ そのまま接骨院の前をスルーした。
ああ、おじいちゃんおばあちゃんが恋しい。
先月、和歌山ラーメンを食べに行った。
というか、和歌山まで行ったので、せっかくだからと和歌山ラーメンを食べることにした。
ガイドブックに載っていて一番宿に近いラーメン屋さんはすさまじい行列になっていたので諦め、
次に近そうな、そして定休日でなさそうなラーメン屋さんを探して走った。
カーナビが示すその場所には、ほったて小屋?が立っていた。 いや、傾いていた。
写真ではよくわからないと思う。
小屋は、傾いている。 一番右の自販機、センターラインと比較して店の傾きを感じて頂きたい。
開き戸は、開けると自然に閉まる。
でもぴっちり閉まらず、隙間から中が伺える。
「 ほんとにここかなぁ・・ 」 不安がよぎるが、店内は満席のうえ数名が外で待っている。
そんな時、隙間から店内に貼られた色紙が見えた 「珍百景」 ―― おー有名番組!
それどころか、中に入ると関西圏を中心にTV&ラジオの取材色紙がわんさかわんさ!
老舗の味に加え、その傾いた店舗に取材殺到。 どうも地盤沈下に遭って傾いてしまったらしい。
ぎゅうぎゅうの店内、私は壁に向かって取り付けられたカウンターに座った。
手元には、長い箸置きのような角棒があったので、箸を置こうかと思ったら
おかみさんが 「 それはね、こう使うんよ 」 と言って、ラーメン鉢の右下に敷き込んだ。
なるほど!ラーメン鉢が均衡を保った!
確かに そのまま置いたら、ラーメンが右に傾いてカウンターを滑るか、汁がこぼれていきそうだ・・
年季の入った大将の優しい語り口は居心地良く、楽しい和歌山ラーメン体験だった。
何年か前、香川で美味しいと評判のラーメン屋さんに案内してもらった。
うむ、美味しい。
しかしその日は体調が悪く、ラーメン屋の後で行った温泉の脱衣所で動けなくなった。
その数か月後だったと思う、再び そのラーメン屋さんに行った。
やはり美味しい。
名物コロッケをお土産に持って、松山に帰る 高速バスに乗った。
が、
なんと、そのバスの中で アブラ汗が出るほど体調が悪くなった。
・・・ まさか、 ラーメンが 合わない?
胃だけは丈夫なのが取り柄なのに、あのラーメンを食べると 七転八倒する。
何か、私に合わない成分が入っているのかも知れない。
⋆ ⋆ ⋆ ⋆ ⋆
「 あのラーメン屋に行こうか 」
最近、私が思い出したように言ったので、友人は驚いたらしい ・・・ 懲りてないのか、こいつ
で、再び香川で友人に会った時
「 あのラーメン屋に行ってみる?」 と 私に尋ねた。
「 うん。 リベンジだ!」
久々に行ったのに、相変わらずの大繁盛店だ。
自分が食べたラーメンも忘れていたが、どうやら とても濃厚で辛いラーメンだったようだ。
その前に、皮だの から揚げだの食べていたが、
「 先に胃が 油でやられてはいけないので、ほどほどにしておく 」 と ラーメンに備えた。
⋆ ⋆ ⋆ ⋆ ⋆
やったーーっ!!
お腹痛くならなーい!
松山への帰り道は、いつ体調不良になるかと ドキドキしていた。
夜 寝る時も うなされやしないかと ハラハラした。
しかし私はラーメンのトラウマを克服したのだ!
おめでとう私!
過去のラーメンも単なるタイミングの悪さが原因だったのかもしれない。
けれど、いずれにしろラーメンに罪はない。 仲良くしたいじゃないか。
年おうごとに丈夫になる自分の胃が誇らしい。 ありがとう私の食欲!
まむし事件を蒸し返す機会に遭遇した。
ムカデを マムシと言い切っていた 後輩K 曰く
「 あの時は‘マムシはムシ’だと思い込んでしまったんです 」
なるほど、そう言えば そんなことを 当時言ってたな・・
ま ムシ ―― THE 虫! 的な ことですな。
さらに 事件当夜を検証してみた
ここでいう マムシの大きさは 5cm程だったとか。
・・・ ハサミムシ では?
もはや それは、ムカデ でさえ なくなった。
昨日 夢を見たよ
「 来年・・ 」 と 言いかけたところで 目が覚めた
目が覚めたことが 残念なのか
聞きたくなくて目が覚めたのか
前回、鼻血に動転して 救急車を呼ぼうとした後輩K♀
今朝は寝違えたらしく、離れた所から名前を呼ぶと、上半身ごと振り返った。
「 朝起きると首が回らないので湿布を貼ってもら・・ 」
「 ちょーっっと待ったーっ! まさかまた救急車を? 」
「 いえ、さすがにそれは・・ あは。」
動転の仕方が尋常ではない彼女は
鼻血事件の後、まむし事件 も起こしていた。
⋆ ⋆ ⋆ ⋆ ⋆
夏の明け方の事だったと思う。
うとうとと眠っていると、足に激痛がはしったらしい。
何かに噛まれた!
「 マムシに、マムシに噛まれましたーっ!!」
―― おおごとである。 部屋に蝮。
「 マムシの足が、マムシの足がーーっ!!」
―― マムシに足? とんでもない大発見、大事件である。
しかしながら、不運にも 後輩K♀からの電話を受けてしまった救急の人も
翌日その話を聞いた私も、興奮する彼女の話に割って言った
「 ・・・ ムカデ では? 」
ムカデだから良いという訳ではないが、マムシで押し通そうとした彼女もすごい。
誤解があってはいけないが、後輩♀は鼻血や寝違えで救急車を呼んでしまうようなモンスターではない
ただ、夜中や明け方に初めての出来事に遭遇すると、処置の仕方を救急病院に聞いてしまうのである。
次はどんな初体験が彼女を ・・いや、救急の人を待っているのだろう。 ほんと、すみません。
「 センコーさんと みっちゃんは どちらが年上だったっけ? 」 という話になった。
二人とも私より年下は間違いないが、微妙にどちらかが上だったはず。
「 センコーさんじゃない? だって、みっちゃんは‘センコーさん’て呼ぶし
センコーさんは‘みっちゃん’って呼ぶし・・」
「 そうか!
・・いや、でも私だって センコーさんって呼ぶし、
もし相手が年下だとしても、‘センコー’とは 呼べまい 」
なるほど。
年齢に関係なく、師は敬わねばならぬ。
ちなみに センコーのアクセントは コ ではなく、セ にある。 そして 教職に就いているわけでもない。
・・・あれあれ、どうでもいい話ですか?