以前、電車に乗って扉が閉まった瞬間に「財布」を忘れた事に気が付いた。
―― あわてた。
乗ってしまった限りは運賃を払わなければいけないのに、私は文無し。
目指す電停近くで店を構える友人に「150円持って電停まで来て欲しい!」と車内から電話した。
(ホントごめんなさい)
友人はギリギリ間に合い、事なきを得た。
あれから、電車に乗る時は財布を確かめる癖がついた。 ―― 「電車に乗る時」、は。
・
今日デパートに行った。
車を停めて降りようとした瞬間に、気が付いた。―― ご想像の通り。
あわてなかった。
買い物ができないだけ、でもせっかく来たのにとがっくりはしたが、慌ててはいなかった。
しっかーし!
駐車場に停めてしまった限りは料金を払わなければいけないことに気が付いた!
今あるのは、車載の小銭200円弱。
1時間料金なら「300円」は いるはず!
カバンの底やポケットに こぼれ銭がないかと探ったけれど、今日に限って1円もなし。
駐車場から 出られなーい!
デパート近くで働く友人に「200円持ってデパートまで来て欲しい!」と電話した。
友人は快く 近くまで行ったら連絡すると言ってくれた。
ホッとした私は、お金はないけど買う予定だった物のリサーチに デパート内に入った。
案内所あたりで数字が目に止まった。
【 駐車料金 30分 160円 】
お!1時間料金じゃなくていいの? 30分毎の料金でいいの?
案内のお姉さんにも食い下がった。「30分毎の料金でいいんですか?本当に?」
お姉さんは、「いくら以上の買い物で駐車料金が無料になる」 という正しく親切な案内をしてくれたが
私には無用の説明だった。
160円 ―― それなら、ある!
天使が舞い降りた気分だった。 おつりまである。 ありがとう、小銭たち!
私は友人に 「自力で何とかなりそうだ、ありがとう」 と感謝を述べて、また事なきを得た。
これからは駐車場に停める時も「財布」の存在を確かめよう。と、日記には書いておこう。
・
この後 まだひと山あったが 長くなるので、この辺で。