常々母ちゃんはカッコイイと思っていました。
カッコ悪い話ですが、車の前輪を溝に落としました。
(詳細は割愛させて頂きまして)
母は この後 仕事があり、周りは田んぼでしたので
私は母を早く帰さなければいけないし、二人で車を持ち上げるのは無理だと即断し
すぐさまロードサービスにSOSの電話を掛けました。
場所の説明に手間取っている間に
母ちゃんは溝に大きな石やらブロックやらを積み始めていました。
「この板じゃ弱いなぁ・・」 「まだ低い・・」 「あそこまで入れば・・」
そんな一人言を呟きながら、重い石やらブロックを運んでいました。
「母ちゃん、無理だから。 助けが来るまで待っとこうよ。」
母ちゃんは娘の提案を聞く耳を持っていないようでした。
娘の目には、石を積んで車を動かした所でガリッと擦るだけのように思えました。
重い石やらブロックやらを無駄に運んで、また元に戻すのに二重労働だと思いました。
そして納得のいく所まで積みあがると、ボケっとしている私に声を掛けました。
「英子さん、ハンドルそのままでバックしてみて」
母ちゃん無理だって・・と思いながらも、言われるがままにシフトレバーを R に入れました。
しかし!
半信半疑でアクセルを踏むと、すぐに いけそうな手応え(足応え)を感じました。 (まさか!?)
今度は本気でアクセルを踏み込むと、なんと車体はググッと持ち上がり、見事 溝から脱出!
お母様、あなたを信じなくてごめんなさい。
この人の娘がなぜ、こんなに知恵がなく他人頼みで軟弱なのかと思うと申し訳ないばかり・・。
でも、「私が頑固なのは母ちゃん譲りだな・・」 と思える ひとコマもあったアクシデントでした。
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※ ロードサービスにはすぐに 解決した旨の連絡を入れ
「母を迎えに来て」 と連絡した父は到着直前に用無しとなり、役立たずの私を運んでもらいました