行き当たりばったりの旅にしては、それなりに満喫している。
今回は、パンダが第一目標だったが、
台風の波にさらわれて白さが甦った白浜もまた目的の一つであった。
・・・が、パンダに後ろ髪を引かれ、到着したのは日没後だった。

花火大会を翌日に控え、ちょっと惜しかったなと思いはしたが
人影もまばらで、のんびりできた。

しかし、この浜では花火大会の日以外でも夜な夜な花火があがる。
その名も メッセージ花火
その話を 和歌山ラーメンをすすりながら聞きつけ、また浜に舞い戻った。

浜辺には地元FM局の出ブースがあり、浜辺から生放送が始まる。
リスナーやら浜の観光客やらから花火1発5000円(多分)でメッセージをONAIR。
夏の夜空にひらく、あなただけの大輪の花 ・・・なんてロマンテック。

  「A子ー、好きだ―!!」      ひゅ〜〜・・・  ドーーッン!!

・・・みたいな事かと想像したが、
私が聞いた限りではそんなロマンチックなメッセージは流れなかった。
親から子へ、家族間で感謝を述べるような花火が多かったように思う。
そしてまた、メッセージを代弁する浴衣ちゃんは、
どんな電文もこれでもかと感情を殺し、淡々と読み進めるので
花火の音が 浴衣ちゃんにツッコミを入れてるかのようにも聞こえた。

  「どないやねん!」   ドーーッン!

今度は浜を爆笑の渦に巻き込むようなネタを考えて行きたい。