夜中のアイスを自白しておいてなんだが
私は、あまり間食をする習慣がない

って、やっぱり説得力はないが、
話が進まないので 間食しないってことで。

しかし 無性に甘いものが食べたい日がある
多くは要らない、ほんのちょこっとでいい。

それなのに! そんな日に限って!
いつもは何かしら転がっているアナウンス部に
欲する甘い菓子がないのだ、なぜだ!

しょうがないので、隣のフロアを覗いてみる
おっ! あれは、水ようかん!?
近寄って見てみると、ゼリーと書かれてあった
ちがう・・欲している甘さが違うのだ

期待した分がっくりきたが、
再度自分を奮い立たせて、これで最後!と
一階下のフロアに向かった ーーー すると
離れていてもそれとわかる姿かたち、
かつて君との出会いをこれほど喜んだだろうか
けれど、今は一番 君が好き!

「 ビバ、鳩サブレー!! 」

もちろん就業中にビバ鳩サブレビバビバなどと
声をあげて叫んだわけではない
しかしそのくらいのマッチングだったのである
ありがとう!鳩サブレー!
ありがとう!あ・・・ん? 誰のお土産・・?

確かめるべく箱近辺を見ても誰からとは
書かれていなかった。
タイガーマスクのようなその人に 心で感謝しながら
鳩サブレーの横に目をやるとさっきは視界に入らなかった
鳴門金時スイートポテトまでもが鎮座していた

私はちいさなスイートポテトを握りしめ涙を隠して席に戻った
ほんの数分の出来事は充足感に満ちていた

 ――― あ、ちなみに

私がすわっている席の目の前に、10日ほど前から
T内ちゃん&M本ちゃんからのお土産クッキーが
あることはずっと知っていたのだが
どうにも・・どぉーにも、食指が動かなかったのだ