バタンとドアを閉めた時に、ハッと我に返った。
まさか・・・・
恐る恐る見ると、やはり車のキーは付いたままだった。
おまけに今回はエンジンまで掛けっぱなしの上、BGMも流れている・・・。
オーマイゴーッ!
確かにちょっとボーっとしていた。
そしてちょっと急いでいたのかもしれない。
でも私がツイていたのは、
少し暑いから、手首が入るくらい運転席の窓を開けていたこと。
そしてそこは某店舗の駐車場で、
お店には優しいお姉さんが2人いて、
「何か長いものありませんか?」と聞く不審な客に
「どうぞ」と、針金を差し出してくれたこと。
窓が少し開いていなければ、さっさとロードサービスに電話していただろうが、
手首が車中に入るので「開けられるかも・・・」なんて思っっちゃったもんだから
そこから手首の格闘が始まってしまった。
針金の先を曲げ、ロックに引っ掛けようとするが、そう上手くは引っ掛からない。
引っ掛かったとしても針金は柔らかく、引き上げる程の強度じゃない。
そこでお店のお姉さんが針金の先にガムテープを付けてくれて再度チャレンジ!
が、しかし・・・。
手首が入ると言っても自由は利かないわけで、手がこむら返りを起こしそうになるわ、すり傷だらけになった。
これ以上お姉さん達を巻き込んではいけない。「J○Fに電話します」と言うと、
「1回やってみてもいいですか?」と、ガムテープのお姉さんがチャレンジすることになった。
お姉さん、親身になってくれてありがとう。
でもちょっと無理だと思いまカチャッ。
・・・え? カチャ??
「開いたーっ!」
なんとお姉さんは一発で開けてしまった。
ありがとうお姉さん!別の商売もできますね。