映画館に足を運んだのは久しぶり
面白そうな映画もしばらく行く気にならなかった
そんな私が 「 行かねば!」 と腰を上げた

瞬きするのを忘れていた
瞳が潤むのは渇きを癒すためか
スクリーンの中は皆 笑顔だった
愛が溢れていた
みんなひとつの方向に向かっていた
みんなひとりの動きに魅せられていた

彼の魂まで殺してはいけない