昨日(26日)、県は
松山市の繁華街の酒類を提供する飲食店に
営業時間短縮を要請すると発表しました。
【対象となる店舗】
食品衛生法の飲食店営業許可を受け
酒類を提供し、屋内に常設の
飲食スペースを設けている店舗。
【要請営業時間】
5:00 ~ 21:00
(酒類の提供は20:30まで)
【期間】
4/1(木)0:00
~ 4/21(水)24:00
の3週間
対象エリアが繁華街に限定
年明けから2月上旬までの
時短要請と比べると
閉店時間が1時間延長されるなど
違いはいくつかありますが、
大きく異なるのが
松山市内でも対象エリアが限られている
という点です。
前回は松山市全域が対象でしたが
今回は松山市の一番町から三番町、
ロープウェイ街、さらに花園町と
松山市中心部の繫華街に限定されています。
これは松山市の繁華街の
キャバクラや深夜営業のバーの
従業員や客に新型コロナの感染が広がり
「変異ウイルスクラスター」が
発生しているためです。
26日時点で、このクラスターの感染者は
累計129人となり、
これまでに県内で発生したもののなかでは
最大となっています。
だったら
時短を要請する業種を
キャバクラや
深夜まで営業しているバーなどに
限定すればいいんじゃないの?
これについては中村知事は
次のように説明しています。
接待を伴う飲食店や
深夜営業のバーなど
現にクラスターが
発生しているところに限定して
時短を要請しても、
居酒屋に人が流れて騒げば
容易に繁華街全体に
感染が広がる恐れが強い。
(25日会見)
要請に応じた店舗には協力金が
すべての期間、
時短要請に応じた飲食店には
84万円(1日あたり4万円)の
協力金が支給されます。
期間の途中で「やっぱり時短に
協力することにしよう」という
場合は対象外だということです。
決して“繁華街で食事をするな”というメッセージではない
ここでおさえておきたいのが
決して感染が繁華街全体に
広がっているわけではないということ、
そして県は「繁華街に
食事をしに行ってはダメ!」という
メッセージを発しているわけでは
ないということです。
県は25日から
「飲食店利用や会食の注意」として
松山市内の接待を伴う飲食店や
深夜営業を行う飲食店の
利用は控える
※接待を伴う飲食店
キャバクラ、ホストクラブ、
ガールズバーなど
深夜営業(午前零時以降)を行う飲食店
バー、居酒屋など
「感染拡大を防ぐための協力依頼」(25日会見)
としていて、一方で
「会食に関する注意事項」として
次のように呼びかけています。
加えて
「会食の人数は、基本的に
4人以下としていただきたい」(知事)
とし、この時期
職場の送別会や歓送迎会などの恒例行事で
やむを得ず5人以上となる場合は
上の3つの条件に加えて…
- 毎日顔を合わせている人と
- 席の間隔を十分空けて
- 大声を出さない。羽目を外さない
- 長時間の飲食は避ける(2時間以内)
これらを絶対に守ってほしいと
呼びかけています。
現に県職員に対しても…
日常的な会食は
基本的に4人以下とし
4月以降の歓迎会等は
5人以上になる場合は
条件を守って、しかも10人以下
これはもう厳命ということで
改めて周知をいたしました。
(25日会見)
ということです。
つまり、飲食店の感染対策が
できていることを確認し
自分自身も感染予防を徹底して
しっかりとルールを守った上であれば
繁華街での会食は可能と
いうことです。
私自身、個人的にお付き合いがあったり
これまで取材でお世話になったり
繁華街の飲食店を複数知っていますが
「自分の店から
感染者を出してなるものか」と
どの店も消毒や換気などを
徹底しています。
これまでにも
感染拡大防止と社会経済活動の
両立の難しさは
しばしば指摘されてきました。
両立は可能とも、両立は不可能とも
単純に断定すること
それが難しいのが
コロナとともにある
今の社会の特徴でもあります。
“感染をこれ以上拡大させない”
かつ
“松山の繁華街から飲食店の灯が
これ以上消えることがないように”
1人1人が当事者意識を高く持って
みんなでこの第4波を乗り越えましょう。