松山城土砂崩れ「なぜ梅雨に工事を」救えなかった命…文化財は“足かせ”になったのか?

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7月12日未明に発生した松山城・城山の土砂崩れ。幅50m、長さ300mにわたって木々や土砂が流れ落ち、麓の民家やマンションを直撃しました。

土砂で押しつぶされた木造住宅に住んでいた90代と80代の両親、そして同居して介護をしていたという40代の息子の3人が亡くなりました。

因果関係はまだ不明ですが、土砂が崩れた現場上部にはブルーシートがかけられています。松山市によると、去年7月の雨で被害を受けた「緊急車両道」の擁壁や道路の補修工事を、今月から実施していたということです。

被災した麓に住む複数の住民たちは取材に対して訝しげに語ります。

「なぜ、もっと早く梅雨が始まる前に工事を完了しなかったのか」(被災住民)

市は、必要な手続きがあったため時間がかかったとし、「早く工事をしたいという思いはあった」と説明。土砂崩れと工事の関係については、今後専門家らを交えて調査していくことになっています。

取材を進めていくと、文化財の保護と工事、そして災害対応の難しさが浮かび上がってきました。
(報道部 植田竜一)

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