今治タオルはコロナ危機をどう乗り切るか

オピニオン室

今治市を代表する地場産業、タオル産業もコロナ禍で、イベントや冠婚葬祭向けのギフト商品需要が激減し、売り上げ減少の影響を受けています。

 

今回、取材したのは今年、創立102年目を迎える、最も歴史ある老舗タオル会社「株式会社 藤高」です。

 

 

社長の藤高亮(あきら)さん(37)は創業者から数えて、4世代・6代目にあたり、おととしの創業100周年の記念すべき年に父・豊文さん(71・現在、会長)から社長を引き継ぎました。

 

 

その直後にコロナ禍が襲いました。

 

 

創業者の豊作さんは第2次世界大戦の空襲で、現在地にあった工場を焼失する絶望的な苦難に会いましたが、終戦の2年後には工場を再建し、現在の今治タオルの土台を築く、まさに歴史の出発点を造りました。

 

 

戦後最大の経済危機であり、文明史にも残るであろうコロナ禍にいかに”適応”しようとしているのか。若い6代目社長、藤高亮さんを取材しました。

 

▼『今治タオルはコロナ危機をどう乗り切るか』(10分7秒)

 

◆今治タオルの強さの秘密は「自立」の精神?

 

今治タオルの強さの秘密は、高い品質やブランディングの成功にあるのはいうまでもありませんが、もう一つ、その、さらに背景にあるように感じます。

 

 

『今治タオル』のブランド化はそもそも、1990年代の中国製タオルを中心とした安い輸入品の攻勢に押され、苦境に立った産地が2001年、国にセーフガード (輸入急増による国内産業へ悪影響を防ぐため、輸入制限を行う) の発動を求めた行動に端を発します。

 

この要請は不発に終わりましたが、私はあるタオル会社の社長から、この時の国の対応から大切な教訓を学んだ、と聞いたことがあります。

 

「国は貿易の自由を制限することには前向きでない。しかし、産地の自立や競争力の強化には協力する」。

 

 

結果的に、今治タオルのブランディングの成功という歴史を導くわけですが、この時の経験(よい意味でのトラウマ)が強く産地に残っているように感じます。

 

 

”自主自立” ”国や行政に頼り切らない” ”産地は自分たちで守る”

 

もちろん動画の藤高亮さんのインタビューにもあるように、産地は一社だけで栄えるのではありません。「輪」で成り立っている部分も、未来へ向けての今治タオルの大切な資産で、製造工程の多いタオル産業ではなおさらです。

 

こうした「自立の気風」と「産地の輪」が、両輪となって今治タオルの今と、そして未来を支えるのではないでしょうか。

 

◇今治市長選特番『ネットで生放送!今治新市長、今夜決まる』、2月7日放送!

 

ところで南海放送と今治市のコミュニティFM・ラヂオバリバリは、今治市長選挙の投開票日の夜、協力してネットとラジオを使って特別番組を制作します。

 

当日、新市長が決まり次第、ラヂオバリバリのスタジオに新市長を招き、生放送で直接、今治市の現在の課題と未来について考え、議論します。

 

私も解説者として出演し、解説記事・動画『ニュースの深層』での取材をもとに、番組を市民の皆さんに分かりやすく、論点を的確に絞り込むお手伝いが出来ればと思っています。

 

南海放送がネットを使って選挙番組を制作・配信するのは初めてで、番組編成面で自由度の高いネットを使っての選挙番組の制作は、地方局にとって今後、重要なコンテンツであり、また地域貢献の新たな手段ではないかと、その可能性に期待しています。

 

【番組内容】

 

1.放送時間とメディア

①南海放送YouTubeチャンネル 22時~25時ごろ(予定)

※生配信とアーカイブ視聴

②南海放送ラジオ       22時30分~23時29分

③FMラヂオバリバリ       22時30分~23時29分(予定)

 

2.出演

新市長 当選後、FMラヂオバリバリのスタジオで生出演

杉作J太郎 (南海放送ラジオプレゼンター)

三谷隆司 (南海放送報道局長・解説委員長)

記者プロフィール
この記事を書いた人
三谷隆司

今治市出身(57) 1988年南海放送入社後、新居浜支局、県政担当記者を経て現在、執行役員報道局長・解説委員長。釣りとJAZZ、「資本論」(マルクス)や「21世紀の資本」(ピケティ)など資本主義研究が趣味。

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