つなぐひと、大木春菜さん

ニュース解説

「すごい人がいるから!」と紹介される方に、これまでたくさんお会いしてきました。
30年以上前ならば、男女ともに、見るからにエネルギッシュ、太陽のような明るさ(いわゆるオーラのようなもの)をまとった人が多かったのですが、ここ数年の「すごい人!」は、ちょっと恥ずかしがりやな印象で、さらさらした空気感の方が多いことに気がつきます。

その一人が「大木春菜」さん。

大木さんは、「編集の力でファンをつくる」というのがコンセプトのフリーの編集者です。

「編集の力」というと、たとえばテレビだと、同じメニューを取材しても、料理の映像と値段が記憶に残るのか、かたやその一皿を作った料理人の人生まで印象付けられるものになるかなど、編集によって、見え方が随分違ってきます。

大木さんの「編集」は、文章構成という意味だけではありません。誰かがお店を起業したとします。どうPRをしていくか。マスメディアでの広告を出すほど資金はない、じゃあ、WEBを使うのが安上がりかもしれないけど、何をどう発信していけばいいのか。

そんなとき大木さんの出番です。何が売りなのか、何をアピールするのか、まずその店のコンセプトを明確にします。そしてPR手段として、ネットワークを築けるFBか、情報をこまめにアップできるTwitteか、じっくり紹介できるブログなのか、視覚に訴えるインスタがいいのか、はたまた、チラシやパンフレットを作ったり、イベントをするのがいいのか、など、最も効果的と思われる方法を提案し、「店のファンをつくる」サポートをしていくのだそうです。


大木さんのお仕事場所「せいかつ編集室

とにかく目立つことをして強力にアピールし、最大限のエネルギーを使って「有名」になることが主流の時代から、目当ての客層が好みそうな媒体を選び、目に留まる方法でさらっと露出、通常のエネルギーでファンを増やし「有名」をめざすという、省エネ型にシフトしつつあるのでしょうか。

「すごい人がいる!」と、紹介された大木さんご自身がまさにそうで、自分のことを強力にアピールしたり、名刺を配りまくったりすることはなく、ご自身のメディア(「せいかつ編集室」「せいかつクリエイト」など)で、素敵な人を紹介したり、心地いい生活を提案したり、大木スタイルをさらっと発信している中で、共感するファンが集まり、大木さんをハブとしたネットワークができているのです。

そんな大木さんは、2月にオンラインサロンを立ち上げました。有料会員のみのクローズドなコミュニティです。オンラインサロンは、人気ブロガーのはあちゅうさんや堀江貴文さんなど有名人が手掛けていて、そこでしか得られないコンテンツを得たり、会員同士の議論などもできるのが人気です。

すでに40人が参加する大木さんのサロン。大木さんのコンテンツに共感するという、感性が近い人たちの集まりなので、ネットの中にありがちな、匿名者から一方的に攻撃されるということもまずありません。自分の考えを安心して出すことができる場というのは、リアルの世界では、実はなかなか見つけられないのではないでしょうか。


(大木さんの「メモ術」も、サロンのヒットコンテンツのひとつ)

大木さんが「これから愛媛でも来そう(ヒットしそう)」と予想しているオンラインサロン。大人が安心できる居場所としても注目です。

大木春菜さんへのインタビューは、きょう8日と明日9日の「ニュースな時間」内で放送します。(8日は18:30頃~、9日は18:40頃~)

記者プロフィール
この記事を書いた人
永野彰子

入社32年目、下り坂をゆっくり楽しんで歩いています。
ラジオ「ニュースな時間」で出会った人たちの、こころに残ることばを中心にお伝えできればと思います。

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