流行期を前に

ニュース解説

毎週土曜日午後4時から放送している「ザ・VOICE」。愛媛県内のさまざまな組織のリーダーに登場いただくトーク番組です。

今週土曜日28日のゲストは、愛媛県衛生環境研究所の四宮博人所長です。
新型コロナの抗体検査を一手に行っている研究所の所長として、県民への周知広報のためにさまざま媒体に登場されているのでご存じの方も多いと思います。
この番組は、お忙しいリーダーの方にご出演いただくため、収録は放送の1~2週間前ということが多く、四宮所長にお話をお伺いしたのは11月上旬でした。

収録当時は、愛媛県内の発生率は全国の中でも低く、「きちんと囲い込みができている」という状態だったのですが、翌日から急激に増え始めました。

全国レベルでの不安も高まるなか、最新フェーズでの情報をお伝えしたいと、四宮所長からご連絡をいただき、急遽、情報を差し替えることにしました。

(所長室で収録)

それによると、
急激に感染者が増えた理由として、
「人の移動と、冬場を迎えて室内での会食・飲食のきっかけが増えたことと、空気の乾燥するシーズンに入ったこと。また9月10月に全国的にも発生が少なかったことによる気のゆるみ」を指摘。
そして、発熱等でインフルエンザや風邪の症状と見分けがつかない場合には、かかりつけ医など身近な医療機関に、必ず電話などで予約をしてから行ってくださいとのこと。いきなり訪れると、万一感染していた場合、その医院にとって、対策をする時間がとれません。事前連絡をお願いします。
また迷った場合は、受診相談センター(089-909-3483 )が24時間対応しているので、相談をしてください。

ところで愛媛県立衛生環境研究所は、「衛生研究科」「環境研究科」「生物多様性センター」「臓器移植支援センター」そして「気候変動適応センター」があり、私たちの生活にとって短期から長期にわたって重要な課題を扱っている研究所でもあります。
地球温暖化による影響がとりざたされる中、今年4月には「愛媛県気候変動適応センター」が、研究所内に設立されました。より身近でリアルな問題として考えなければならなくなった、県内における「気候変動」の課題などについて伺っています。

県内のコロナ最新情報と合わせてお聴きください。
11月28日(土)『ザ・VOICE』16:00~ 放送です。
※ラジコなら放送後1週間いつでもお聴きいただけます。

記者プロフィール
この記事を書いた人
永野彰子

入社32年目、下り坂をゆっくり楽しんで歩いています。
ラジオ「ニュースな時間」で出会った人たちの、こころに残ることばを中心にお伝えできればと思います。

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