まさかの場所のキジ肉レストラン~ウィズコロナ

ニュース解説

探すのに苦労しました。

正直、鬼北町の土地勘がないので迷いました。支局記者から、松山からだと三間ICで降りるといいと言われたのですが、内子ICで降りて、城川経由で行った方が近いです。

▼まさかの場所のキジ肉レストラン~ウィズコロナを生きる(動画解説)

まさかの場所のキジ肉レストラン〜ウィズコロナを生きる

◆ウィズコロナのレストラン経営

レストランの経営者、丸石則和さんはキジ肉の生産農家でもあります。

鬼北町の中心部でキジ肉料理店を開いていましたが、コロナで夜の宴会が極端に少なくなったため、賃貸料が経営を圧迫。出費を抑えようと、町の中心部からかなり離れた、広見川の川沿いで山間の、奥さんの実家の古民家を改装して新たにレストランをオープンさせました。

情報発信は、ほぼSNSのみ。ランチと、夜の営業は予約のみ。

知ってもらって、関心がある人に訪ねて来てもらう・・・という戦略です。

あぜ道や古い石垣、その石垣に咲く可憐な花が、コロナで閉じこもりがちな心を解きほぐしてくれます。料理に加えて「場所」に訪れる価値を感じます。

◆12月が正念場。しかし、第3波・・・

キジ肉は鬼北町の名産で、年間1万3,000羽を全国へ向けて出荷します。県内消費は1割前後で、ほとんどが大都市圏の飲食店向け。鍋シーズンでもある12月が出荷の最盛期です。

しかし今年は緊急事態宣言などもあり、丸石さんの”肌感覚”では、これまで出荷量は3割減程度で推移しているのではないかといいます。

12月が正念場です。

◆県内で連携してメニュー開発。キジ肉の消費拡大に

町内9店舗、松山市の3店舗が協力して、それぞれの店でキジ肉を使ったメニューを開発し、県内でキジ肉消費を進める取り組みを行います。

丸石さんのレストラン『フェザン フィレール』ではキジバターカレーを開発し、近々、メニュー化する予定です。動画の中で味覚をリポートしていますのでご覧ください。(慣れてないので稚拙でゴメンナサイ)

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コロナ関係のニュースは、都市部中心になってしまいがちですが、今回の取材で、鬼北町の農山村にもコロナの影響が出ていることを実感しました。

つまりコロナ危機は、社会全体を大きく変える転換点になっているということです。

戦後最大の転換点だと思います。

そんな中、あらゆる場所で、あらゆる人が、コロナに適応しようと努力しています。

そうした”小さな力”の結晶が、歴史をかたち作っていくんだと感じました。

記者プロフィール
この記事を書いた人
三谷隆司

今治市出身(55歳)立教大学卒。1988年南海放送入社後、新居浜支局記者、県政担当記者などを経て、報道部長。現在、執行役員報道局長・解説委員長

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