「“初めてペンキを塗るんだけど”“初めて網戸を張り替えるんだけど”といった、今まであまりホームセンターをご利用されてなかった新しいお客様が、かなり増えている状況です」-。
〈DCMダイキ(株)中川真行社長〉
近年縮小していたDIY市場が、コロナ禍の巣ごもりで10%の伸びを見せていると語る、DCMダイキの中川真行社長。
そういえば私も、外出は自粛してもDIYのお店に行く機会は増えたような気がします。
目張りテープに、家庭用ドライバー、ハーブの苗に、組み立て式家具。DIYのお店は、たしかに“道具”を売ってはいるのですが、店内をあるいていると、「シンク下の整理棚見つけた!」とか「ドアのキズ自分で直そうか」など、我が家の快適な生活をあれこれ想像したりして、なんだかとっても楽しいんですよね。
まるで、子どもの頃の「工作の時間」のワクワク感のような。そんな人が増えてきたのかもしれません。
「ディック行ってこーわい」の頃から、今も変わらず感じることがあります。
ダイキの店員さんたちのあたたかい接客と、何を訊ねても一生懸命応えてくれる姿勢です。
うろ覚えの工具や、隙間の治し方、防災グッズのこまかい内容など、どの店員さんに尋ねても、答えが見つかるまで一緒に考えてくれる、あたたかさです。
この点を中川社長に問うと、「創業62年ですが、当社は“人で勝つ企業”というのをスローガンにしているんです」―。
ダイキでは、社員・パートかかわらずチャレンジできる独自の社内資格制度を設けています。商品知識を深めて資格認定されると「リフォーム博士」や「園芸博士」といった称号が与えられて、各店舗での勉強会の講師をつとめるなど、やる気を高めてスキルをあげるというしくみです。
従業員の仕事への満足が、お客さんへのサービス向上につながる、いわゆるインターナルマーケティングの考え方が、半世紀以上も前から、組織文化として根付いていたと言えそうです。
かつて「ご近所のディック」だったDCMダイキは、来年春、5社統合の全国規模の会社になります。愛媛県民にとって慣れ親しんだダイキはどのようになるのか、また、中川社長の“人生を変えた”4年間とは、どんな経験だったのか、11月21日(土)放送の、ザ・VOICEで紹介します。
『ザ・VOICE』 毎週土曜日 午後4時~
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