スマホで鯛を釣るeスポーツ大会

オピニオン室

きょうは竹内愛希アナウンサーによる解説動画です。

◆コロナで苦しむ養殖マダイを応援するeスポーツ大会

週末の24日(土)14時からオンラインで開催されるeスポーツ大会「撃鯛杯」は、コロナで極端に細った需要に苦しむ愛南町の養殖マダイを応援する大会です。

使用するのはモバイル(スマホ)ゲームの『荒野行動』。

eスポーツにはもちろん、楽しむという目的がありますが、今回は地域の課題解決にeスポーツを役立てようという、もう一つの目的があります。

この目的のために愛南町、松山大学、愛媛県eスポーツ連合、南海放送など多くの組織が直接、間接的に協力します。

目指すのは、大学生や専門学校生ら若い世代に①コロナ禍で過去に経験したことのない困難に直面している養殖業の現状を知ってもらう、②養殖マダイの”味覚”に実際に触れてもらう、という目標の達成です。

具体的には大会の配信の合間に、愛南町の養殖業の現状や、コロナ禍を乗り越えるための取り組みなどをまとめた動画を配信するほか、大学生や専門学校生をターゲットにした参加者300人のうち、100人に養殖マダイをプレゼントします。

まさに”スマホで鯛を釣るeスポーツ大会”なのです。

◆愛媛発!国境を超えての配信

もう1つの大きな特徴で、見どころは、大会の意義に賛同した「荒野行動」の運営会社、ネットイース(中国広州市・大手インターネットサービス会社)が番組配信の中心となり、日本国内3か所のスタジオを結んで、大会の様子を国境を超えて配信する点です。

ネットイースの協力で、大会は「撃鯛杯」のための特別ルールが適用され、さらに画面にもオリジナル画面が現れるそうです。(当日のお楽しみ)

愛媛スタジオは松山大学内に臨時に設置され、愛媛県eスポーツ連合公認アナウンサーの竹内愛希さん(南海放送)が、大会に参加しつつ、実況にも加わるという難しい役割を担当します。※竹内さんの意気込みなどは、解説動画内にあります。

この他、大会終了後、松山大学経営学部の檀裕也学部長が番組配信のデータ数値を検証し、大会がどの程度、養殖マダイの販売促進などに効果があったのかなどをまとめ、結果を愛南町と共有することになっています。(配信番組内で、愛南漁協オンラインショップに視聴者を誘導)

eスポーツ大会「撃鯛杯」は今月24日(土)午後2時からオンラインで開催され、YouTubeの愛南ぎょレンジャーチャンネルで見ることが出来ます。

 

記者プロフィール
この記事を書いた人
三谷隆司

今治市出身(57) 1988年南海放送入社後、新居浜支局、県政担当記者を経て現在、執行役員報道局長・解説委員長。釣りとJAZZ、「資本論」(マルクス)や「21世紀の資本」(ピケティ)など資本主義研究が趣味。

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