伊予市×南海放送ラジオ

オピニオン室

「ますます、いよし。」
こんなキャッチコピーとポスターが目に付くようになりました。

おそらく松山市民で、伊予市に“行ったことがない”人は、あまりいないのではないでしょうか…というより“通ったことがない人”との表現が正しいかも。

(伊予市経済雇用戦略課の小笠原幸男課長)

「伊予市の国道56号線378号線は、毎日たくさんの方が通っていますが、それは宇和島や八幡浜に行くためで、その途中に必ず伊予市を通っているんです。伊予市を通っている、とみなさん感じてないんじゃないかと思います」
小笠原幸男課長は苦笑いします。

下灘駅の夕日、夏のスイカ街道、絶品の中山栗、里山が見渡せる大人気のカフェ…そのポイントポイントではよく知られていても、そこが「伊予市」であることは、あまり意識されてはいないのではないか、と小笠原さんは話します。

伊予市をもっと“主張”しよう、そして通り過ぎるだけでなく、ちょっと寄り道してもらおう、そんな思いから、伊予市の観光戦略が始まりました。

ひとつは昨年作成したパンフレット。
有料の観光情報誌と思わせるほど、魅力的な内容です。里山の風景に溶け込んだ、古民家のカフェに、山すそまで広がる田園風景の散策。

「時代に取り残されたモノ」としか意識していなかったものが、スポットの当て方を変えるだけで、その魅力が生き生きと引き出されています。

伊予市は、人気カフェやこだわりの店の集積地であったことを気づかせてくれるこのパンフレット。特徴は、おおまかな店の紹介はあっても、詳しいアドレスは載せていないこと。

「たとえばスマホで検索して、自分の目で足で探してほしいと思ってるんです。散策しながら目的地以外の素敵な場所も発見してほしい。そういうところを伊予市全域で提案していきたい」-。
賛否両論あったこのパンフレット、増刷してもすぐになくなるほどの人気ぶりだそうです。

小笠原課長によると、実は伊予市は、都会からの移住者が増えているそう。
「移住先を探す時に、瀬戸内の、のんびりしたところで暮らしたいという希望で探してみると、伊予市が良かったということを言ってもらえるんです。旧双海は特に人気ですね。」

住みやすさのひとつには、今年3月に新設されたJRの南伊予駅をはじめ、伊予市には JR の駅が10駅(四国内最多)、伊予鉄道も3駅と公共交通機関に恵まれていることも挙げられます。車がなくても、電車で20~30分で松山に通える便利さです。
そのため、海や里山の自然があり、松山や松前に近いという利便性がうけて、若い人や小さい子どもがいるファミリー層にも支持されていると、小笠原課長は話します。

隣の席で何げなく話していたあの子、なんだかとっても魅力的。もっとよく知りたい…

そんなドキドキ感にちかい、伊予市のすてきなところを、わたしたち南海放送ラジオがキューピットになって見つけ出していきますね。

『ますます、いよし。おでかけウィークエンド』(金)11:45~12:00 10月2日スタート。
『ますます、いよし。The Holiday Project』(土)15:25~15:35 10月3日スタート。
伊予市の観光戦略について、伊予市経済雇用戦略課の小笠原幸男課長へのインタビューは10月6日(火)ニュースな時間内16:40頃から放送します。

伊予市と南海放送ラジオがタッグを組んだ、魅力再発見のプロジェクト、この秋から始動です。

記者プロフィール
この記事を書いた人
永野彰子

入社32年目、下り坂をゆっくり楽しんで歩いています。
ラジオ「ニュースな時間」で出会った人たちの、こころに残ることばを中心にお伝えできればと思います。

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