第79回「四国最大級“ジップライン”誕生へ」

ニュース解説

■“ジップライン” 2021年3月オープン

愛媛県の中村知事は、9月の定例会見で、「えひめこどもの城」と「とべ動物園」の間を結ぶ“ジップライン”の整備計画について詳細を発表しました。
“ジップライン”とは、木々の間に張られたワイヤーロープをプーリーと呼ばれる滑車を使って滑り降りるアトラクションで、愛媛県によりますと、現在、全国に約50か所あるということです。

このうち、愛媛県内では、2020年6月、西条市の「フォレスト・アドベンチャー西条」に全長約150mのジップラインが誕生していて、森を流れる清流・大明神川の上を滑り降りる魅力的なコースとして人気を集めています。

※愛媛県PR動画から
こうした中、このほど、愛媛県が整備する“ジップライン”は、往復で全長約730mと四国最大スケールで、1本あたりの滑走距離が400mを超える“ジップライン”としては、全国で6か所目だということです。

■とべ動物園の“トラ”を真上から見られる?
愛媛県が整備する“ジップライン”のコースは、「こどもの城」から池の上空を渡って、「とべ動物園」に着地するダイナミックなコースとなっていて、2つのコースが計画されています。

※愛媛県PR動画から
コース①:「こどもの城」→「とべ動物園」(距離約410m・高低差35m)。
※スタート「こどもの城“てっぺんとりで”」→ゴール「とべ動物園“トラ舎前”」
コース②:「とべ動物園」→「こどもの城」(距離約320m・高低差22m)。
※スタート「とべ動物園“トラ舎前”」→ゴール「こどもの城“芝生広場”」

最高速度は、利用者の体重が80㎏の場合、時速40㎞~50㎞を見込んでいて、2本のワイヤーを使うことで、2人による同時併走が可能となっていて、友人や家族と一緒に楽しめそうです。

■「とべワンダーフォレスト」
愛媛県では、この“ジップライン”の整備を機に、隣接している「こどもの城」、「とべ動物園」、「県総合運動公園」の3つの施設について、エリア全体の通称、ロゴマーク、共通の活動テーマなどを設定して、一体的な魅力発信に取り組むことにしました。
そこで決定したエリア全体の通称が、「とべワンダーフォレスト」(略称:とべもり)です。
このネーミングには、
①砥部町の“砥部(とべ)”。
②ジップラインの“飛べ(とべ)”。
③将来を意味する“ToBe(とべ)”。
の3つ“とべ”が掛け合わされています。
これまでに、この3つの施設では、各施設がそれぞれに集客に向けた独自の取り組みを行っています。

このうち、「とべ動物園」では、夏場の週末に閉園時刻を延長して夜間の動物の生態を楽しむことができる“夜の動物園”や園内でキャンプを楽しめる“グランピング”などを企画し、人気を集めています。

しかし、ここ10年程度の入園者数は、人口減少や少子化の影響などからか、2009年度の約64万5000人をピークに2019年度は、約45万5000人にまで落ち込んでいます。

また、「こどもの城」の入園者数は、開園2年目の1999年度に約45万9000人とピークを迎えますが、近年は、35万人前後を推移し、2019年度は、33万6000人となっています。
それでも2つの施設をあわせると、2019年度には、およそ80万人の入園者がいるため、施設間の周遊性をいかに高めていくのかが、集客力アップに向けた大きな課題となりそうです。

■新型コロナと向き合いながら
「とべもり」では、2021年3月の“ジップライン”オープンに合わせて、各種メディアでも活躍中の松丸亮吾さんが監修する謎解き挑戦ラリーや、南海放送「NEWS CH4」の「チャンネルZOO」で、タイトル画面を手掛けた県内若手アーティストの石村嘉成さんのアート展などが予定されています。
新型コロナの感染拡大に伴い、外出自粛を余儀なくされる日々が続いてきました。
一方で、“コロナ禍”における新たな生活様式として、感染対策を取った上で、レクレーションを楽しむようにもなっていて、「とべもり」エリアを満喫してみてはいかがでしょう。

※次回記事更新は、10月8日(木)を予定しています。

記者プロフィール
この記事を書いた人
御手洗充雄

1976年松山市生まれ。
1999年南海放送入社、2008年~報道部(記者として愛媛県警記者クラブ、松山市政記者クラブ、番町クラブなどを歴任し、現在はデスクとして活動中)
約10年の行政記者経験を基に県政・市政ニュースなどを分かりやすくお伝えます。

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