人生三毛作

ニュース解説

3月中旬に、1週間の荷物を持って松山にやってきたら、あれよあれよという間に松山から出られなくなって、そのまま丸2か月。仕方なく売り物のTシャツ着てますが、そろそろ短パンを買わなければ…(笑)

(持ち物は1週間分の着替えと、このギターのみだったそうです)

人懐っこい笑顔で、松山に幽閉状態(?)になってしまったと話す松本隆博さん。
見覚えのあるこのお顔、そう、あの超有名芸能人のお兄さんでもあります。
兵庫県尼崎市を拠点としていますが、シンガーソングライターとして全国各地をまわるうちに、居心地が良く何度も訪れるようになった松山。
この4月から、南海放送ラジオでレギュラー番組「松本隆博の人生遊歩道(日 21:30~)」に出演しています。

大学卒業後、銀行に就職。その後、商社、大手電機メーカーのエンジニアを経て、ITで起業。業績も伸ばしていた時に、レコード会社から声がかかりメジャーデビュー。
「会社は黒字、CD出しているし、自由人だし、収入はアップしているしこのまま人生大成功だと思っていたんですが、そのあと会社が赤字になったとたんに、株主総会で突き上げられました。“歌と経営とどっち選ぶねん”と」―。

経営はほかの人でもできるが、ギター持って歌う松本隆博は自分しかできないと、この道を選んだことがひとつのターニングポイントだったと語ります。

全国各地で年間200の講演ライブをこなし、テーマは一簡して「絆」。生まれてきたこと、親や地域、自分を育ててくれた周囲への感謝を、歌とトーク、スクリーンに映し出す松本さんのイラストで進行します。
「このテーマで、小学生に話すと、あちこちで泣いているんですね。子どもたちにとっては初めて聞くテーマのようで」―。
いつしか“シンガーソング泣イター”と呼ばれるようになったそう。

厚生労働省わかものハローワーク広報大使や、不登校の子どもたちを支援するフリースクール「こころ」の校長をつとめるなど、特に子どもたちへの強い思いを持っています。

「僕も弟も、人と一緒に何かするのが嫌いな、ちょっと斜に構える子どもだった。昔ならそれでも生きてこれたけど、いまはそんな子が生きづらい時代。僕らはたまたまお笑いだったりギターだったりが救ってくれた。たまたま家が貧乏だから引きこもる部屋がないからひきこもれなかっただけ。ひきこもりの子どもはいい子が多い。この子たちの中にこれからの日本を浮揚させる力があると思う」-。

20歳から40歳まで会社員と経営者を経験し、40代からはミュージシャンとして全国を回ってきた松本さん、60歳を前に、つぎのステージを「人生三毛作」にたとえます。

「たとえば80歳の警察官、90歳の教師がいてもいいと思うんです。これから人生まだ20年、30年ある。60歳以降の人生をさらに輝かせる“人生コンサルタント”のようなプロジェクトを始めています」と、松本さんの“遊歩道”には、たくさんの楽しみが芽吹いているようです。

(自粛中、友人宅で自炊中)

「松本隆博の人生遊歩道」毎週日曜日 午後9時30分~ 放送 聞き手 寺尾英子アナ
※ラジコなら放送後1週間お聞きいただけます。
松本隆博 公式HP

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この記事を書いた人
永野彰子

入社32年目、下り坂をゆっくり楽しんで歩いています。
ラジオ「ニュースな時間」で出会った人たちの、こころに残ることばを中心にお伝えできればと思います。

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