健康は口の中から

ニュース解説

「基本的には、我々自身が感染源にならないように心がけることと、(コロナ)無症状のまま来院された患者さんからうつらないに徹底することです」-。

毎週水曜の「ニュースな時間」のなかでお送りしている「Dr.ケンゴの歯~トフルライフ(17:20~)」。パーソナリティをつとめる、松山中平歯科クリニック(松山市千舟町)の中平賢吾院長に、コロナ自粛のなかでの治療について聞きました。

4月中は、メンテナンスや検診など、急を要さない治療は先延ばしにしてもらうなどしたそうですが、「噛み合わせが悪く食事ができない」などすぐに治療が必要な患者さんも来院します。
品薄状態のなか確保した滅菌ガウンにマスクとゴーグルにグローブ。唾液の飛沫リスクを避けるため、なるべく皮膚の露出を少なくし、手術の際と同じ装備で診療します。

医院で普段から特に力を入れているのが、院内感染隊対策です。高機能な滅菌機を導入していて、治療に使った手持ち器具だけでなく、削る機器の中までその都度分解し、部品を高圧蒸気で滅菌処理します。

どれだけ細心の注意を払っていてもリスクは尽きませんよね、と問うと、
「あとはこまめに水を飲むこと、ですね。仮にウィルスが付着しても、水で胃に流し込む。胃液で生き残るウィルスはあまりないですから」と笑います。

「かかってもかかってなくても口の中をきれいにしておくことは重要です。口からの汚れが肺に入ってしまう誤嚥性肺炎など二次的な肺炎になると、確実に重症化します。普段からきれいにしておくことが、体全体の健康維持にもつながります」―。

(松山中平歯科クリニック独自で作成した10の対策)

 (松山市千舟町の松山中平歯科クリニック)

今治、東京、松山に歯科医院を展開する中平歯科グループ。
中平賢吾院長の父、中平宏さん(東京銀座歯科 院長)が今治で開院したのが始まりです。中平宏さんは、当時国内でほとんど知られていなかった40年ほど前から、インプラント治療に取り組んできた日本におけるインプラントのオーソリティです。

インプラント治療で、日本トップクラスの症例数を持つ中平歯科グループですが、歯周病や噛み合わせなど幅広い治療を行っています。

(口の中のカメラ画像や、治療の進行をグラフィックで予測することができる)

ところで歯科治療というと、歯が痛むので歯科医院に行った、治療をしたけどまた別の虫歯が見つかった、そのうちにここも痛み出した、いったいいつまで治療が続くんだろう、治療費はいくらになるんだろう…と、不安になってしまった経験はないでしょうか。

番組の中で、中平賢吾院長がよく口にするのが「治療計画の立案の大切さ」です。
初診でいきなり治療、ではなく、体全体の疾患を調べたり、レントゲンや口腔内スキャナーで口の状態を徹底して調べると同時に、どのような治療をしたいのかていねいに聞き取り、予算や治療期間など、ひとりひとりにあわせて提案すると言います。

中平院長は「ゴールを決めないと終わらない。患者さんが何をゴールにしているのか、いっしょに考えていくようにしています」と語ります。

休みの日やまとまった休暇があると、最新治療の研修やグループ院での勉強会、大学での講義に出るなど、とにかく“歯科医としての使命”に全力投入している中平院長、今週の「歯~トフルライフ」のテーマは「口腔がん」です。

がん全体の1~3%ですが、死亡率は3割。
進行が速いので早期発見が大事だと言います。
中でも多いのは舌がん。痛みでは気づきにくく、舌の裏や横をみて自身でセルフチェックをすることが大事だそうです。
気づきのポイントは5つ
1、 なかなか治らない口内炎(目安として2週間)はないか。毎回同じところに出てくるというのは要注意。
2、 はれやしこりがないか
3、 粘膜が赤くなったり白くなったりしているところはないか
4、 合わない入れ歯、を無理して使っていて痛みや違和感がないか
5、 最近食べ物が飲み込みにくくなったことはないか
ひとつでも当てはまる場合はかかりつけの歯医者さんへとのことです。

『Dr.ケンゴの歯~トフルライフ』は、毎週水曜日「ニュースな時間」内、17:20頃から。翌月曜日6:45から再放送しています。
松山中平歯科クリニック(松山市千舟町)

記者プロフィール
この記事を書いた人
永野彰子

入社32年目、下り坂をゆっくり楽しんで歩いています。
ラジオ「ニュースな時間」で出会った人たちの、こころに残ることばを中心にお伝えできればと思います。

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