はるかさんのレモンサワー

オピニオン室

「コロナの影響で子育て世代がとても大変な思いをしている。飲食店も大変。お互い様の気持ちなんですよ」-。

2歳の子どもを保育園に預けながら、松山市一番町で飲食店を経営する梅原春佳さんは、コロナ騒動の今、子育て世代に250円(それ以外は500円)でのテイクアウト弁当を始めました。

《会員制スタンドはるか 松山市一番町》

会員制スタンドバー「スタンドはるか」を経営して10年になる梅原春佳さん。
「大学生の時に開業して、親のような世代のお客さんに育ててもらいました」と語ります。
梅原春佳さん

《はるカレー 1,000円》

ランチタイムはカレーの提供、夕方からは会員制のスタンドバー。昭和レトロをテーマにしたインテリアに囲まれ、梅原さんのコロコロとした笑い声が響きます。

梅原さんは、飲食店を経営しながら、子どもたちに農業を体験してもらう子育てサークルを主宰したり、オランダ在住の文化人を松山に招いての講演会を開催したり、ブログ・フェイスブック・YouTube・インスタグラムなどSNS発信をこまめに行ったり。2歳の女の子を育てるシングルマザーはどこまでもパワフルです。

《子育てサークル ココスク主宰》
《国際自由人 藤村正憲さんを招いての講演会》

「子どもたちが、自分がやりたいことを実現できる、自分らしくあることがいいんだと思えるような環境づくりをしたいんです。私自身が楽しむことで、楽しい波が起こればいいし、社会が明るくなれば子どもたちも明るく生きていけると思う」―。

《愛媛レモン 松山市一番町》

新しい波を起こしたいという気持ちは、去年隣にオープンしたこの店にも表れています。
梅原さんがプロデュースした、レモンサワー専門店「愛媛レモン」です。
もともとレモンサワーが好きで、県内外のレモンサワーを飲み歩き(?)して研究していたという梅原さん。愛媛はおいしいレモンがたくさん取れることから、そのすべてを味わってもらいたいというメニューを提供しています。

手づくりの内装もレモン一色。

今月から登場したのが梅原さんと大学生スタッフの力作「食べるレモンサワー」(800円)です。


シロップ漬けの凍らせたレモンの角切りにレモン果汁とアルコール(抜きも可)、ソーダを入れ、さらに刻んだシロップ漬けレモンをざくざくと盛ります。
「みなさん氷を取り出して、底まで食べています。ビタミンCをたっぷりとって、コロナに負けない体力を作ってほしいですね」と笑顔で話します。

大学生時代に店舗をまかされた経験がいまの原動力になったことから、この店でも、スタッフの女子大学生たちに、運営のさまざまなチャレンジを促しているそうです。
「食べるレモンサワー」をはじめとしたメニュー開発やPRの方法、店内のインテリアなど、自分たちのアイデアが実現していくことで自信になり、さらに新しい行動を生み出していると語ります。

若者の背中を押して、最後の責任を取るのが私の役目、と語る梅原さん。
大学を卒業し“はるか塾”を旅立ってゆく若い芽は、それぞれの場所で、新しいエネルギーを発信していくのかもしれません。

梅原春佳さんへのインタビューは、18日(水)、「ニュースな時間」18:30頃から放送します。

梅原さんは今、コロナ対応で子どもの世話に追われる世代の為に、「スタンドはるか」で月・火・木・金の12時から、隣のレモンサワー専門店「愛媛レモン」で月・木の午後4時から、テイクアウトのお弁当を数量限定で提供しています。子育て世代は250円、それ以外の方は500円です。詳しくは、スタンドはるかで、検索してください。

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この記事を書いた人
永野彰子

入社32年目、下り坂をゆっくり楽しんで歩いています。
ラジオ「ニュースな時間」で出会った人たちの、こころに残ることばを中心にお伝えできればと思います。

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