国体eスポーツ②「カッコいいと思う生き方を!」

オピニオン室

今月5、6日、茨城県つくば市でいばらぎ国体文化プログラム「全国都道府県対抗eスポーツ選手権」が開催されました。愛媛県代表選手は「グランツーリスモsport」「ウイニングイレブン2019」「ぷよぷよeスポーツ」で、いずれも決勝進出はなりませんでした。

まだまだ実力不足は否めず、愛媛県eスポーツ連合(一般社団法人・田中和彦理事長)も一層、県内でのeスポーツの普及・啓発に取り組まなければと考えています。

そんな中、「ぷよぷよeスポーツ」で愛媛県出身で神奈川県在住のぴぽにあさん(愛媛大学工学部卒・プロゲーマー)が見事、準優勝しました。

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予選突破が期待されたのがウイイレのオープンの部でした。ネット対戦で知り合った選手がチームを組み、愛媛県予選では他を寄せ付けず、国体でも一試合目の宮崎代表を1-0で順調に下しました。

二試合目は優勝候補の一角とみられていた埼玉代表。

しかし、愛媛代表は終始、優勢で勝ちが見えてきました。埼玉には応援団も加わり、ギャラリーも増えてきます。

ところが同点にされ、そのまま試合終了。勝ちが見えていただけに、残念な結果となりました。三試合目は静岡代表に0-3で敗れ、予選敗退が決まりました。

「グランツーリスモsport」も少年、一般の部ともに予選敗退。

ぷよぷよ愛媛代表のmoolet選手は、愛媛県予選でゲーム会社のセガ関係者に「無名の選手だが、プロ並み。しっかり育ててあげて欲しい」と愛媛県eスポーツ連合に話があったほどの実力でした。

しかし予選リーグ6人の3位で、決勝進出はなりませんでした。

総じて愛媛代表選手は、もう一歩、何かが足りない・・・という印象を受けました。

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こうした中、ぷよぷよの決勝トーナメントに愛媛県出身で神奈川県在住、代表のぴぽにあ選手が進出。決勝トーナメントはほとんどがプロ選手となりましたが、順調に決勝戦に進みました。

決勝戦もプロ選手同士の戦いとなりましたが、激戦の末、敗れ、惜しくも準優勝となりました。

試合後の取材で、ぴぽにあさんは故郷、愛媛のゲーマー、そして、eスポーツ選手を目指す若者に向け、「自分がカッコイイと思う生き方をすればいいと思う。そうすれば、夢が叶うんじゃないか」と話していました。

結果は、全員が予選敗退となりましたが、歴史上初めての地方予選を勝ち抜き、国体文化プログラムeスポーツ大会に出場した13人の愛媛県選手たち。

この経験は、一生の宝物になりそうです。

記者プロフィール
この記事を書いた人
三谷隆司

今治市出身(57) 1988年南海放送入社後、新居浜支局、県政担当記者を経て現在、執行役員報道局長・解説委員長。釣りとJAZZ、「資本論」(マルクス)や「21世紀の資本」(ピケティ)など資本主義研究が趣味。

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