続く出水期 大雨災害への警戒を

オピニオン室

今月上旬、県内は台風2号と
発達した梅雨前線の影響で大雨となりました。

間もなく西日本豪雨から5年。

改めて大雨災害への警戒が求められています。

※詳しくは動画で!

四国に線状降水帯予測情報

今月1日、四国地方に今年初の
線状降水帯予測情報が発表されました。

線状降水帯は、帯状に連なった積乱雲が
ほぼ同じ地域に停滞・通過する現象で、
発生すると、大量の雨が長時間降り続きます。

降り始めからの雨量は、
愛南町御荘で201.5ミリ
鬼北町近永で172・0ミリ
宇和島で163.5ミリなど
南予を中心に大雨となりましたが、
県内で線状降水帯は発生しませんでした。
(高知など6県で発生)

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大雨による県内の影響は

この大雨で、県内では
2日、宇和島市に一時、
土砂災害警戒情報が発表され、
市は、およそ5万3000人に
警戒レベル4の避難指示を出しました。

西日本豪雨の被災地吉田町では、
避難所となっている公民館に
住民らが身を寄せ合っていました。

また、大洲市菅田町の村島区では、
堤防や水門の工事が続いていて、
地元住民によると、
大雨の際に、たびたび肱川から
水が田畑に流れ込むということで、
周辺の田畑が水に浸かっていました。

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気象・防災情報をこまめに確認

県内では発生しなかった線状降水帯ですが、
隣接する高知で発生したように、
発生するかしないかは、
まさに紙一重と言えます。

また、線状降水帯の有無に関わらず、
大雨災害に対する警戒意識は
常に高いレベルで持つことが大切です。

西日本豪雨から間もなく5年。

被害を減らし、命を守るために、
雨雲レーダーによる降雨状況や
警報・避難情報など
気象・防災情報をこまめに確認し、
続く出水期に備えて下さい。

 

 

 

 

 

 

 

 

記者プロフィール
この記事を書いた人
中武正和

1975年11月松山市生まれ。南海放送南予支局(宇和島駐在)記者として一次産業を中心に様々な話題を取材。西日本豪雨は発生時から被災地で取材活動に従事。2021年4月から県庁担当記者。南予・東予から届く支局の話題を分かりやすく解説します。

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