先週日曜日、えひめ南予きずな博の
シンボルイベントが大洲市で開かれ
屋形船の観客がヴォーカルグループ
“サーカス”のライブを楽しみました。
屋形船で楽しむ肱川“水上の音楽祭”
午後6時すぎ、屋形船に乗り込んだ
120人あまりの観客が大洲市の肱川へ。
下流の肱川橋に到着すると、
川岸の特設ステージで
4人組のヴォーカルグループ
“サーカス”のライブが幕を開け、
全11曲が披露されました。
このライブは、
4年前の西日本豪雨の被災地の復興を
後押しする
えひめ南予きずな博の
シンボルイベントとして開かれました。
観覧した市内の女性は
「すごく感動しました。
大洲市は水害で大変でしたが、
こうしてまた盛り上がって
みんなで町を
良くしていこうという気持ちが
すごく伝わりました」と
話していました。
また、イベントでは地元児童による
灯ろう流しも行われ、
復興への思いを新たにしていました。
児童の一人は、「亡くなった人への
思いを込めて流しました」と話していました。
暮らしに密接 肱川の多面性
出発前、
二宮隆久大洲市長は
「時には洪水をもたらす肱川ですが、
おかげで農林業が栄えるなど、
流域の住民にとっては
“母なる川”でもあります」と
あいさつしました。
西日本豪雨で大洲市は、
およそ3000世帯が浸水。
災害関連死を含め
5人が犠牲になりました。
歴史的に災害をもたらす肱川ですが
大洲市の観光や産業の
礎となってきた河川でもあります。
今回のイベントでも、
船上ライブに向かう途中、
水郷大洲の夏の風物詩
うかいのデモンストレーションが
披露されるなど
観光面での魅力をアピールしました。
復興進む肱川周辺
肱川では復興が進んでいます。
濁流に耐え切れず全壊した大成橋。
ことし6月にやっと再建されました。
国交省による堤防のかさ上げ工事なども
進められています。
大洲市の暮らしに密接に関わってきた肱川。
災害への備えと
産業、そして観光の復旧・復興が
同時に進められています。