参院選④”アベノミクス”本人が語る物価高対策

オピニオン室

今日午後2時30分ごろ、
安倍晋三元首相が選挙応援のため
新居浜市に入り、街頭演説しました。

現在の円安と物価高は、主に
△インフレ退治のため
政策金利の引き上げを急ぐアメリカと、
△アベノミクスによる金融緩和を継続し
金利が低いままに抑えられた日本の
金利差に起因します。

”アベノミクス” 本人が語った
物価高の原因と対策です。

「ロシアが
ウクライナに攻め込んだことで
ガソリン価格が上がり、
様々な原材料が上がっている」

「ガソリン対策では
普通は1リットル、210円くらい
いってしまうところを
予算を投入して
170円台に抑え込んでいる」
と主張しました。

さらに
小麦や肥料価格の上昇についても
「予算を駆使しながら
みなさんの生活を支える」と
予算による価格上昇分の補填によって
対応したいと述べました。

コロナ後の
地域の活性化策については
「中小事業者を応援し、
経済をV字回復させて
地域を創生させる。
この選挙を乗り越えて
秋には臨時国会を開き
思い切った予算、
積極的な財政政策で
みなさんの生活を
しっかりと潤すことを約束する」
と、選挙後も
積極的な予算の投入で
地方創生に取り組むとしました。

安倍元首相本人は
”アベノミクス”という言葉は
一度も使いませんでしたが、
積極財政というアベノミクスの
いわゆる3本の矢の一つを使って
物価高、コロナ後の経済再生に
取り組む姿勢を前面に出しました。

参院選の争点の一つに
アベノミクスそのものの総括が
挙げられていますが
安倍元首相本人からは
今日の新居浜市の街頭演説で
成果や副作用などについての
言及はありませんでした。

現在の金融緩和の是非などについても
触れることはありませんでした。

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演説全体は、この他に
安全保障問題、憲法改正問題を加えた
3本柱となっていて
分量はほぼ同じでした。

記者プロフィール
この記事を書いた人
三谷隆司

今治市出身(57) 1988年南海放送入社後、新居浜支局、県政担当記者を経て現在、執行役員報道局長・解説委員長。釣りとJAZZ、「資本論」(マルクス)や「21世紀の資本」(ピケティ)など資本主義研究が趣味。

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