県立高校の
生徒の募集停止に関する
新たな基準について、
検討委員会がまとめた最終報告書が
県教育委員会に提出されました。
少子化が直撃する県立学校
県立高校の生徒数は、
この30年で3万人減少し、
学校の数も2校減るなど
少子化の大きな影響を受けています。
変わる生徒の募集停止基準
今回まとめられた最終報告書では、
廃校や学校同士の統合につながる
生徒の募集停止について、
対象となる学校の要件が
変更されました。
募集停止の手続きも
変更されています。
今の制度では
募集停止が検討される対象校は、
1学年のクラス数が2クラス以下、
生徒数が80人以下の学校です。
対象校は生徒数の減少に応じて
分校化を経て
募集停止になります。
これに対し、最終報告書では
対象校が
1学年の生徒数が120人以上で
3クラス以上の学校へと
拡大されています。
そして
分校化というプロセスを経ず
新入生が80人以下の状況が
3年続けば、即、募集停止となります。
※※※
小規模校への対応は…
新しい制度では、小規模校などを念頭に
例外措置が設けられます。
地元の自治体や地域から
存続に向けた支援が
得られる学校などは
新たに「魅力化推進校」と定め、
募集停止の基準を
緩和するとしています。
※※※
県教育委員会は、最終報告書をもとに
来月、新たな県立学校振興計画の
素案を公表する方針です。
その後は
住民への説明の場を設けるなど
周知を図った上で
計画を確定し、来年度からの実施を
目指しています。