参院選②第一声「反転する経済」物価高対策は

オピニオン室

参議院議員選挙が今日、公示され
愛媛選挙区には
5人が立候補しました。

コロナ禍で傷ついた県内経済を
円安を主な原因とする
物価高が襲っています。

愛媛の基幹産業、ミカン農家も
不安を感じ始めています。

「肥料価格が徐々に上がっている。
10~20%の上昇だが
この先、農薬も含め
値上がりすると聞いている。
主力の早生温州ミカンは
他の高級柑橘と違い
慣れ親しんだ価格があり
値上げできない。
利益を圧迫する」
(八幡浜市のミカン農家)

デフレが長く続き、コロナ禍が襲い
そしてインフレへと
アフターコロナの日本経済は
180度異なる世界へ
反転しようとしています。

第一声で、候補者は
”反転する経済”に
どんな危機感を感じているのか?
また、どんな対策を訴えたのか?
経済対策を中心にまとめました。

「食料が上がる、原油が上がる
資材が上がる。
自分たちの生活がひっ迫するし、
企業成績が悪くなる。
山本、なんとかせよ、という
強い思いを感じる。
対策予算を上積みしないといけない」

「消費減税ですね。5%にし
国債発行していく。
エネルギー問題、防衛力強化。
日本をよくするために
みなさまに支持していただける
候補者になりたいと
思っています」

「国としての超積極財政。
消費税廃止の政策を展開。
消費税は30年前にはなかった。
この間、大企業と高所得者からの
税金を減らしている。
消費税は罰金と同じ。
低所得者に負担が大きい」

「私たち自身が私たちの手で
この社会を変える、そういう参政党。
投票に行っても
どうせ入れる党がない。
そうやって政治を諦めている人。
そういう人たちの受け皿に
参政党はなります」

「物価高、本当に止まらない。
消費税を5%に減税することを掲げたい。
みなさんが買い物をする、
事業者のみなさんも助かる、
そうやって
支え合っていかなければならない」

*****

「時代をこれからどうするか、
見えてこない。
進化に向けた安定が問われる選挙」
(東予の市長)

「今回の円安には
国力の低下を感じる。
外国に
日本が買われるのではないか
という危惧さえ感じる」
(南予の市長)

選挙取材を通じて
「日本の国力」
「国のあるべき姿」といった
歴史的なテーマを
参院選では落ち着いて議論して欲しい
という声を多く聞きました。

生活を襲う物価高は
主に円安による
輸入価格の上昇に起因しています。

海外の主な中央銀行が利上げで
物価高を抑え込もうとするのに対し
日銀が同じように動けない
本質的な問題はどこにあるのか。

緊急時に予算投入で
”止血”する必要はありますが、
”抜本治療”には何が必要なのか。

参院選の重要な取材テーマだと
思っています。

記者プロフィール
この記事を書いた人
三谷隆司

今治市出身(57) 1988年南海放送入社後、新居浜支局、県政担当記者を経て現在、執行役員報道局長・解説委員長。釣りとJAZZ、「資本論」(マルクス)や「21世紀の資本」(ピケティ)など資本主義研究が趣味。

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