きのう(26日)夕方、
寒気を伴った低気圧の影響により
南予で局地的に大雨となりました。
大雨原因は「寒冷渦」
上空に「寒冷渦」と呼ばれる
寒気を伴った低気圧が入りこみ、
地上と上空の温度差が大きくなることで
大気の状態が不安定になったことが
原因です。
レーダーの解析では
愛南町付近で1時間に約120ミリ、
宇和島市付近で同じく
約110ミリの雨が降ったとみられ
気象庁は午後5時20分、
県内に記録的短時間大雨情報を発表。
続いて午後5時35分には
宇和島市と愛南町に
土砂災害警戒情報が発表されました。
(同日午後7時50分解除)
さらに午後5時40分、
宇和島市は旧津島町の一部地域
733世帯、1741人に避難指示を発令、
公民館などに避難所を開設しました。
現在までに住宅浸水など
大きな被害は出ていませんが、
県内は梅雨入りを控え、
住民も各自治体も
不安を募らせる一夜となりました。
来月開始「線状降水帯」の発生予測
気象庁は来月1日から
「線状降水帯」の発生予測を
スタートします。
「線状降水帯」とは、
積乱雲が次々と発生し、
帯状に連なり、
長時間に渡って
大量の降雨をもたらします。
県内でも4年前の西日本豪雨で
大きな被害が出ました。
出典:平成 30 年7月豪雨災害における
初動・応急対応に関する検証報告書
当時、私は宇和島駐在の記者で
7月7日の夜明け前から
宇和島市と西予市で取材を続け、
線状降水帯の連続した大量の雨量の
恐ろしさを体験しました。
線状降水帯はこれまで
前もって発生を予測することは
難しいとされていました。
しかし、気象庁は
スーパーコンピューター
“富岳”などを使った
予測の技術開発に取り組み、
早ければ半日前から「予測」情報を
発表できる体制を整えています。
今年の雨季は
線状降水帯の「予測」情報を
いかに住民の避難に役立てるのか。
気象庁や各自治体、報道機関
そして住民自身も
向き合うことになります。