リトル伊予決戦❕

オピニオン室

5月9日。
愛媛FCとFC今治のダービーマッチ名称が
ファン公募により“伊予決戦”に決定しました。

愛媛のライバルチームが
相まみえる歴史的なリーグ初対決。
その第1ラウンドが
来週(6/5日曜13時KO@夢スタ)に
迫っています。
(第2ラウンド 9/10土曜@ニンスタ)

全34試合のうち10試合が終わったJ3リーグ。
両チームの現状は対照的です。

愛媛FCは昨日ホームで八戸を3-1で下し
今季二度目の連勝。
開幕3連敗で躓きましたが
その後、コロナに翻弄されながらも
7試合負けなしで
徐々に順位を上げ、現在一桁の9位。

FC今治はあと一つ勝てば
上位に食い込める
という試合を勝ち切れず。
天皇杯を入れると公式戦3連敗中。
徐々に順位を落とし
11位と元気がありません。

最近の対戦相手が下位グループと
上位グループという違いはありますが
勝点もほぼ同じ
(愛媛FC15、FC今治14)で、
今度の一戦は
“ホントに強いんはどっちじゃ❕”対決
でもあります。
しかも、優勝を目指すには
ラストチャンスだ!
くらいの覚悟で
両チームとも臨んでくるはず。
激闘必至です。

そんなライバル対戦が待ちきれず
先日、弟分である
U18(18歳以下チーム)同志の
“リトル伊予決戦”を取材しました
(5/21梅津寺)。

「クラブユースサッカー選手権四国大会」。
高校生年代の
クラブチーム日本一を決める大会です。
(全国出場は徳島ヴォルティスU18 に決定)
予想に反して、
いや予想以上に
愛媛FCU18とFC今治U18の
仮想“伊予決戦”は
バッチバチの好ゲームでした。

愛媛FCU18がボールをまわして
FC今治U18がカウンターの構図。

愛媛が早々に2点先行したときは
トップ登録選手もいるし
力の差はあるか…と思っていたら
今治が意地で2-2の振り出しにします!

最後はスタミナ切れで3-2、
愛媛FCU18がFC今治U18を下しましたが
どの選手、どちらの監督に聞いても
「“伊予決戦”と名前が決まって
最初の対戦だったんで
メチャクチャ意識しました❕」
「後輩としても
ライバル意識があるし刺激になる。
相手の存在がレベルを上げてくれる。
トップの“伊予決戦”に
僕たちも立ちたい❕」

今のところ
“伊予決戦”の効果は
プラスしかないようです。


観てるだけで
リトル伊予決戦でも
これだけ興奮するのだから
本チャンならどうなるのでしょう。

当日は
監督も、選手も、スタッフも、サポーターも
関係者全員が普通の状態ではないでしょう。

愛媛のサッカーファンにとって
シビれる90分。
愛媛サッカーの新しい歴史がスタートする
最初の90分。

これからこのライバル対決は
永遠に続きます。

気持ちとしては
全試合引き分けで終わってほしい…
けど
やっぱり強い方が勝ってほしい❕

ダービーは内容ではありません。
結果が全て。
決戦は日曜日です❕

記者プロフィール
この記事を書いた人
江刺伯洋

江刺伯洋(えさし はくよう)1971年3月1日松山市生まれ。
入社以来アナウンサーとして主にスポーツやラジオを担当。特にサッカー実況は少年からJリーグまで全カテゴリーをこなしてきた。
著書に愛媛FCのJ昇格劇を描いた「オレンジ色の夜明け」、「群青の航海 FC今治、J昇格まで5年の軌跡」がある。【現担当番組】DAZNのJリーグ中継(FC今治、愛媛FC)、ラジオ生ワイド「江刺伯洋のモーニングディライト・フライデー」(毎金曜午前07:15~11:09)など。

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