開幕!えひめ南予きずな博

オピニオン室

「えひめ南予きずな博」が
開幕しました。

南予地方の4つの市
(宇和島市、八幡浜市、大洲市、
西予市)と5つの町
(内子町、伊方町、松野町、
鬼北町、愛南町)を舞台に
今年12月まで開催され、
250を超えるイベントや
体験プログラムが企画されています。

先週、宇和島市の海岸では
「絶景スポットで
ドローン動画撮影」の準備が
進められていました。

宇和海をシーカヤックで
満喫するだけでなく
絶景の中でそれを楽しむ姿を
ドローンで撮影。

そのデータを旅の思い出に
持ち帰ることができるという
企画です。

こうした南予の大自然を生かした
体験プログラムに加え
テーマとして掲げているのが、
西日本豪雨からの復興の歩みを
全国にアピールすること。

ゲストハウス”entohouse”

西予市野村町で去年11月、
空き家をリノベーションして
ゲストハウスをオープンさせたのは
シーバース玲名さん。

シーバース玲名さん

西日本豪雨の直後に
NPOのスタッフとして愛媛入りし
被災者支援にあたりました。

豪雨直後に愛媛入りしたシーバースさん

野村町の
温かいコミュニティに惹かれた
シーバースさんは2019年
地域おこし協力隊として
神奈川県から西予市に移住します。

商店街に飲み屋とかバーとか
色々あるんですけど、
泊まらないと地元の人以外
利用できない。
泊まれるところを作って、
そこで地元の人を紹介できるような
場所を作りたいなと思った。

西日本豪雨をきっかけに
生まれたゲストハウス。

きずな博が魅力発信の
大きなインパクトになることを
シーバースさんは期待しています。

色んな所から色んな人に
来てもらえたら
地元の人たちも、
やっぱり南予っていい所だなと
再認識できると思うので
色んな方に色んな形で
地域の魅力を伝えられる
きずな博になるといいなと
思っています。

「南予ではたらく・くらす」
というテーマが設けられているのも
きずな博の特徴。

南予の暮らしや伝統・文化に
触れながら働く「ワーケーション」に、
家族で地方暮らしの魅力を
実感できる
「ファミリーワーケーション」など、
Withコロナ時代の
地方の楽しみ方、過ごし方を
提案するプログラムも
用意されています。

7月で西日本豪雨から4年。

先日、宇和島市吉田町で
ミカン農家の方を取材すると、
「豪雨をきっかけに
毎年、ミカンシーズンに
ボランティアやアルバイターたちが
全国から訪れてくれたが
新型コロナをきっかけに
ぱったりと途絶えてしまった」
という声を聞きました。

きずな博が
新型コロナで落ち込む南予経済の
再生の起爆剤になることはもちろん、
心の交流が再開し
文字通り“絆”が
再確認されるイベントになれば、
と強く願います。

記者プロフィール
この記事を書いた人
松岡宏忠

奈良県大和高田市出身。2005年に入社し
2009年の「NEWS CH.4」番組開始とともに
フィールドキャスターに。
2013年からキャスターを務める。
2021年春からはデスク業務にもあたる。
好きな言葉は「毒蛇は急がない」。

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