今週もラジオの話です。
またまたラジオドラマ
書かせていただきました。
タイトルは
「FlyingGirl
日本初の女性飛行家・兵頭精物語」
兵頭精と書いて
“ひょうどう・ただし”と読みます。
女性です。
ザックリ言うと
きずな博が始まったばかりの
南予・鬼北町出身で
済美高等女学校を卒業後、
千葉の飛行学校に通い
日本で初めて、女性として
飛行家になった偉人です。
大正時代の話。
当時、女性が
飛行機乗りになるなんて
宇宙飛行士になるようなもの。
しかも四国の田舎少女が
やってのけたんです。
連日、新聞に取り上げられ
とんでもなく有名になり
若者の憧れとなりましたが
あるスキャンダルをきっかけに
凄まじい批判へと変わります。
大きく傷ついた彼女は
それ以来、航空業界から
パタリと姿をくらませます。
実はそのスキャンダルは
真実ではありませんでした。
今のSNSなどと同じで
一度、噂になると
世間はウソでも
妄信してしまいます。
もちろんストーリーは
実話です。
ググってみてください。
しかし、我々、地元民でさえ
兵頭精をほとんど知らない。
なぜか?
その後の人々は
スキャンダルを信じてしまい
口を閉ざしたままだったからです。
私もこのラジオドラマの原作
「兵頭精、空を飛びます!」
(中村英利子著)と出会うまで
全く知りませんでした。
このままじゃダメですよね!
彼女の汚名を返上したい。
今の世の中に
こんなに凄い女性が
愛媛にいた事実を知らしめたい!
と思い今回、ラジオドラマを
制作することにしました。
「これはやらんといかんでしょ!」
「紫電改」の時と同じく今回も
ミュージカル俳優で演出家である
近藤誠二
(セインズクリエイト代表)さんに
再び声をかけていただき
朗読ミュージカル
(脚本:近藤誠二 音楽:中村和憲)
と併せて
「FlyingGirlプロジェクト」として
始動することになりました。
で、長くなりましたが
ラジオドラマの配役オーディションを
昨日、開催させていただきました。
経験、未経験関係なく
約50人の出演希望者に
お集まりいただきました。
予想以上に
ハイレベルな皆さんでしたので
選考会議は紛糾。
予定時間を大幅にオーバー。
数分間で合否を決めなければいけない。
そんな短時間で
何がわかるのかといわれれば
そうなのですが、
覚悟を持って
選考させていただきました。
合格者の皆さんには
出来たばかりのホカホカ台本が
近いうちに届くはずです。
残念ながら
ご縁がなかった皆さんにも
納得いただける作品を
作らなければと
スタッフ一同、
改めて覚悟を決めたところです。
ラジオドラマの放送は
5月22日(日)午後1時~
それを基にした朗読ミュージカルは
9月~を予定しています。
これから収録&編集
(ギャラクシー・乗松D)に入り
一気に完成を目指します。
兵頭精が
飛行免許を取得したのが1922年。
つまり今年が実質、
日本の初めての女性飛行士誕生
100周年です。
遥か昔
ジェンダーの壁を打ち破った
空のジャンヌ・ダルク、
兵頭精。
彼女の名誉を
どこまで回復出来るのか。
解説記事でも節目節目に
報告させていただきます。