JR四国初の
本格的な観光列車として
「伊予灘ものがたり」が
運行を開始したのが2014年。
全国のおすすめ観光列車の
ランキングで1位に輝き、
コロナ禍前の平均乗車率は
93%を超えるなど
JR四国の看板商品に成長しました。
デビューから7年半。
老朽化が進み、
初代車両はその役目を終えます。
2代目車両が4月2日、
デビューするのを前に、
報道関係者向けの試乗会が開かれ
一足先にその魅力を体験しました。
外観で先代と大きく異なるのが
ボディにメタリック塗装が
施されている点(初代はラッピング)。
そのため車体に
周りの風景や光が映り込みます。
伊予灘に沈む夕日が海面に反射し、
その光を浴びながら走る列車は
新しい美しさに輝くことでしょう。
最大の変化は、
これまで2両編成だった列車に
個室を備えた3両目が加わる点です。
3号車「陽華(はるか)の章」は
最大8人で利用できる貸し切り列車です。
壁一面に桜の模様が施されるなど
随所に巧の技が散りばめられ
テーブルには鏡面加工が。
伊予灘の海を見た時、
ここに映りこむ空と海がつながって
室内であるにもかかわらず
海の中にいるような
そんな景色が楽しめる
テーブルになっている
デザインを担当した
松岡哲也室長は説明します。
今回、私が乗り込んだのは
2号車「黄金の章」。
アテンダントが飲み物を準備する
カウンターが無くなり、
4人掛けのボックスシートも
廃されたことで
視線を遮るものが無く
以前に増してより広々とした空間に。
スペースに余裕ができたことで
座席の幅も広くなりました。
さらに車内で提供される
料理もパワーアップ。
砥部焼の器で運ばれてきたのは
温かいグラタンです。
「温かい料理を温かいまま出したい」
料理を列車に提供する
レストランとアテンダントたちが
より上質な旅を、と
試行錯誤を重ね実現しました。
コロナ禍でもこの列車に限れば
約7割の乗車率があった。
全国から乗客が集まる発信力もある。
これに乗るために全国から来ていただいて
私どもの特急も利用してもらい
さらに沿線に宿泊していただき
地域とともに元気になりたい
(JR四国 長戸正二常務取締役)
試乗会中には
伊予灘ものがたりの名物、
沿線住民の“お手ふり”も。
運行開始当初から続く
熱いおもてなしです。
変わるものと変わらぬもの。
2代目車両が紡ぐ“ものがたり”の第2章を
あなたもぜひ体感してみてください。
(詳しい取材内容は
3月31日のNEWS CH.4でお伝えします)
※乗車料金など詳細はコチラ